日本最大のブラジル人街に中国人が増加中!? 危機感にじませる住民たち

不況による中国人労働者の増加。母国にも帰れず

「私の父の時代の大泉町は、バブル時代の恩恵を強く受けていた地域でした。数ヶ月働くと、ブラジルで稼げる2年分ほどの給料がもらえたと聞きますし、労働環境も良かった。ただ今は、数ヶ月毎の派遣社員ばかりですし、不況の煽りを受けて真っ先に切られるのは私達です。更にここ数年の間に中国人の労働者が増えたこともあり、より条件や環境に文句を言わない中国人が重宝されているように感じます」  こう話すのは、日本の某家電メーカーの工場で働く、中山マルセロさん(仮名)。大泉町には、1980年頃から、日系人が大量に移住を受けいれてきた歴史がある。  大泉町に住むブラジルからの移民達は、リオやサンパウロといった大都市ではなく、マナス州やパラナ州といった地方都市から移り住むケースが大半だ。一昔前は、日本で大金を稼ぎ母国へ送金するという流れが一般的だったが、今ではそれは夢物語に近いという。 「時々ブラジルに帰ろうかな、と思うこともあるんです。ただ、航空券だけでも片道20万円近くする。また、年々物価の上昇と、治安が悪化するブラジルの地方都市に帰っても、適応できる自信がない。だから、今の環境で頑張っていますが、子供達が成人する頃にはもっと私達を取り巻く状況が悪くなっている可能性もあるので、不安です」
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日系ブラジル人と中国人の比率が逆転しつつある!?
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