「自信家であるほど、ショボい人生を歩む傾向」米大学研究で明らかに

自信がないことを悩むのは時間の無駄

 これらのデータに対し、自信研究の第一人者として有名なトマス・チャモロ・プロミュージック博士は、こう言い切ります(3)。 「誰でも、一度はコカ・コーラを飲んだことがあるだろう。しかし、コーラは生物学的には飲む必要がない。『自信』の問題も、コーラと同じだ。世界中の多くの人たちは、本当は必要がないにも関わらず自信を欲しがっている。並外れた成功者たちが自信を持っているのは、彼らが並外れて有能だったからだ。本当に重要なのは、自信を持つことではない。高い能力を持つことだ」  ぐうの音も出ない正論と言えましょう。もちろん自己否定が強すぎるのは考えものですが、かといって自信が高ければいいわけでもありません。大事なのは自信をつけることではなく、あくまで自分の能力を伸ばすことです。「自信がない……」などと悩むのは、一番の時間のムダ。その時間を仕事に使ったほうが、よほど有意義でしょう。 1.Roy F. Baumeister, et al. “Does High Self-Esteem Cause Better Performance, Interpersonal Success, Happiness, or Healthier Lifestyles?”(2003) 2.Donelson R. Forsyth, et al. “Attempting to Improve the Academic Performance of Struggling College Students by Bolstering Their Self–esteem: An Intervention that Backfired”(2007) 3.Tomas Chamorro-Premuzic“Confidence”(2013) <文/Yu Suzuki 写真/ぱくたそ > 月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」(http://yuchrszk.blogspot.co.id/)管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。
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