SMAP釈明会見のメンバー 「鼻から上が動かない」微表情が表していたものとは

感情が死に、伝達の意図がない

「鼻から上が動かない」表情とは端的に言えば、眉が動かない表情のことです。通常のコミュニケーションにおいて、私たちは無意識に眉を上下に動かします。会話の相手や自分の言葉に関心があったり、同意を示したり、強調したいとき、眉を上げます。会話の相手や自分の言葉が難しい、不同意、注意を示したいとき、眉を下げます。これは会話のシグナルと言い、私たちは日々こうした動きを無意識に行っています。 会話の話し手にこれらの会話のシグナルがないとき、考えられる解釈は次の2パターンです。 ①相手に本位を伝える意志がない ②感情が死んでいる  ①の相手に本位を伝える意志がないというのは、端的に言えば、ウソをついているということです。なぜ①のとき眉が動かないのかというと、本音の感情や本心を押さえつけようとしているからです。ストレートに自分の想いを伝えようと思えば、自然に眉は動くのですが、それができない、もしくは、顔から本心が出てきてしまわないように、顔の動きをコントロールしているのです。  ②の感情が死んでいるというのは、相手にメッセージや想いを伝える力が弱っているということです。相手に自分の想いを伝えたくても意気消沈している、伝えるメッセージがないけど話をしなくてはいけない状況にいる人の顔にも観られます。  もちろん①②の両方が混ざり合っている場合もあります。  あの会見映像の情報のみでは①なのか②なのか判断できませんが、いずれにせよ、視聴者にメッセージを伝える場におけるアイドルの表情としては、話されたポジティブな言葉と相まって、大きな違和感を生じさせたのだと考えられます。
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眉が動かないで話をしている人には一声を
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微表情を見抜く技術

無意識の感情の表われ「微表情」を読み取ることで、誰でもコミュニケーションの達人になれる!