そんな「福島の日本酒」が一同に介するイベント「日本一のふくしまの酒まつり」が、2016年7月28日(木)~29日(金) 16時~20時に、サラリーマンの聖地であるJR新橋駅西口SL広場で実施されるという。(参照:
「日本橋ふくしま館」)
このイベント、福島県酒造組合に加盟する58酒蔵の約100銘柄を販売する予定で、県主催としては過去最大級の日本酒イベントとなる見通し。日本酒の他、いかにんじんや川俣(かわまた)シャモなど、日本酒に合う福島県産食材・料理なども販売されるという。
いかにんじんは、福島県北部の郷土料理。スルメとニンジンを細切りにし、醤油、日本酒、みりんなどで味付けする。各家庭で晩秋から冬にかけて作られ、おつまみ、おかずとして親しまれている。家庭料理に過ぎなかったのであるが、福島県を代表する郷土料理としてPRを始めたのは、福島市出身のタレント佐藤B作がテレビで紹介したことがきっかけであるとされている。
川俣シャモは、福島県伊達郡川俣町で特産品として生産されている食用鶏。川俣シャモは軍鶏と呼ばれ、もともと闘鶏などの娯楽のための鳥としてシャムの国(現在のタイ)から入ってきたとされる。川俣町では古くから絹織物で栄えてきたが、当時、裕福な機屋の旦那衆が娯楽として楽しんでいたのが「闘鶏」であり、そのため川俣町では軍鶏が飼われることが多く、その名残が現在の川俣シャモの原点となったという。(参照:「
川俣町公式サイト」)
新橋といえば、アフター5のリーマンの聖地。福島の地酒を試しに行くのも悪くなさそうだ。
<文/丹羽唯一朗>