2億円トレーダーが推奨――円高に激強な銘柄ベスト5

一時105円台半ばまで急落した米ドル/円相場。日銀による為替介入も予測されているが、それもむなしく本格的な円高局面はこれから来る!? FXはもちろん、株、金、原油、ビットコインなど商品ごとの戦略を、今こそ練り直すべし!

輸入系+優待・高配当の「+α」銘柄を狙うべし!

ドル「円高=株安」がマーケットのセオリー。円高が、主力の輸出系企業の足を引っ張るからだ。が、当然のことながら、輸入系企業にとってはプラス。不動産や株・FXで2億円超の資産を築いてきたサラリーマン投資家のJack氏も次のように話す。 「もともと、大型の輸出系企業よりも割安の小型株を仕込むバリュー投資がメイン。今年手を出した輸出系企業は、燃費データ不正問題で大暴落した三菱自動車ぐらいです。日産自動車の出資が発表された日に買いを入れて300万円ほど稼がせてもらいました。ただ、今期(’17年3月期)の上場企業の想定為替レートは1ドル=110円程度と報じられているのを見ると、円高圧力が強まっているだけに輸出系企業には業績の下振れリスクがありそう。今の私の保有しているのはもっぱら円高相場に強い輸入系になります」  とはいえ、輸入系企業は多岐にわたる。東京電力だって火力発電量用の天然ガスを大量に輸入しているし、商社はその最たる例。どのように銘柄をセレクトしているのか? 「円高効果での好業績が期待できる銘柄として人気なのは、ニトリや吉野家、エイチ・アイ・エスといった銘柄でしょう。ニトリは『円高還元セール』を行うから個人投資家の間でも“円高銘柄”として認知されているし、吉野家は牛肉の仕入れ値が下がる。エイチ・アイ・エスは円高で海外旅行者が増えるという連想が働きやすいので、買われやすい。これから人気化しそうなもので言えば、6月に上場したコメダ珈琲(社名はコメダHD)。実は、喫茶店は非常に円高メリットが大きい。コーヒー豆の仕入れ値が大きく変わるので。その点でいうと、コメダとの連想買いに期待してルノアールも面白い。ただ、私はプラスαが狙える銘柄が好み。インテリアの輸入を行っているサンワカンパニーなどは円高メリットと優待利回りの高さに惹かれて、私も仕込んでいる銘柄です」
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“為替感応度”で円高高感度銘柄を洗い出す
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百人百色の投資法 Vol.3

投資家100人へのインタビュー集

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