「相関係数は、文字通りそれぞれの通貨ペアの相関性を独自の計算方法で数値化したものです。例えば、豪ドル/円とNZドル/円は同じオセアニア通貨で、似通った値動きをすることが知られています。毎日の終値から、どれだけ相関性があるか計算してみると、表のとおり『0.84』。この数値は1に近いほど高い相関性を示します。これを生かして、スワップの高いNZドル/円のほうをロングし、同じ枚数だけ豪ドル/円をショートすれば、変動リスクを抑えて、その差額のスワップを得ることができるわけです」
この法則に従って、結喜氏が組んでいるポートフォリオは「豪ドル/円売り」「NZドル/円買い」「ユーロ/ドル売り」。なぜ、突然ユーロ/ドルが?
「ユーロ/ドルは、世界中のトレーダーが注視する主要通貨ペアの1つ。これを加えると、不思議とポートフォリオ全体の資産の変動リスクが抑制されるのです」
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結喜氏考案の円高シフトポートフォリオの各通貨ペアのチャートと合成チャートを1つにしたもの。ご覧のとおり、合成チャートはほぼ水平線で、変動率が極小
表のとおり、結喜氏のポートフォリオで得られるスワップの利回りは0.28%。ごくごくわずかだが、レバレッジ10倍なら2.8%。実は、さらにキャピタルゲインを狙うために、裁量トレードも組み合わせてリターンを増やしているという。
「自作のプログラムでポートフォリオの“合成チャート”をつくって、それを見ながらトレンドフォロー型のトレードも行っているんです。変動リスクを抑えたポートフォリオのため、暴騰・暴落しにくく、トレンドが継続しやすい。その合成チャートに10日移動平均線と50日移動平均線を表示させて、ゴールデンクロスしたら買い(豪ドル/円売り・NZドル/円買い・ユーロ/ドル売り)、デッドクロスしたら売り(同買い・売り・買い)で入るだけでも稼げます」
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ゴールデンクロスならポートフォリごと買い、デッドクロスなら売り。注文が面倒かもしれないが、勝率は高い!
これぞ、ハイブリッドFX。だが、さらに大きなリターンを狙う方法もあるという。
「より、円高相場でキャピタルゲインが得られるポートフォリオを組めばいいんです。あまり、多くの通貨ペアを保有すると、どの通貨が原因で収益の変動が起こっているのか把握しにくくなってしまうのですが……1つ、つくって見ましょうか?」