「攻めのIT経営銘柄2016」に選定された企業の株価のパフォーマンスはどうか?
「攻めのIT経営銘柄2016」を構成銘柄として、各銘柄に等金額投資した際の運用パフォーマンスは、2005年1月を起点として2016年1月までの期間を取ると、日経平均を上回っていることがわかる。
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このように、積極的なITの利活用に取り組んでいる企業は、中長期的な企業価値の向上や競争力の強化といった視点から経営革新、収益水準・生産性の向上をもたらし、それが投資家からベンチマークのひとつである日経平均よりも高く評価されていることを示している。
「従来の社内業務の効率化・利便性の向上を目的としたIT投資にとどまることなく、中長期的な企業価値の向上や競争力の強化に結びつく戦略的な「攻めのIT投資」が重要と考えらえる」ということは、10年前も識者から指摘されていた事項であるように、筆者は記憶している。当時は、「攻めのIT投資」をしている企業は少数であったと思われるが、ようやく、ここに来て、「攻めのIT投資」が企業経営者により現実に取り組むべき事項として認識されるようになったのかもしれない。
<文/丹羽 唯一朗>