円高派:1ドル=100円
【西原宏一氏】
CKキャピタル。シティバンクでチーフディーラーなどを務め独立。たしかな相場観と自身の取引をタイムリーに配信するFXメルマガは圧倒的人気
「米ドル/円の値動きは結局、基軸通貨である米国の事情が強く働きます。アベノミクス円安は、そもそも米国が「日本がグローバル経済の牽引役になってほしい」と願って容認したもの。ところが円安になったものの、アベノミクスの第2の矢、第3の矢は放たれず、米国はしびれを切らしています。2月のG20では米国がドル安へと誘導させる「上海合意」があったともいわれ、もう120円台は厳しいでしょうね。
中長期的には円高トレンドに転換したと思われ、そうなると高値から少なくとも15%下落でおよそ105円、20%の下落で100円。この辺りが現実的なターゲットとなり、オーバーシュートすれば、95円程度まで円高が進む可能性もある。
そこから再び円安へと転じるかどうかは米国のコンセンサス次第。日本の金融政策を揶揄しているトランプ大統領が誕生すれば、円安にはとても動かないでしょうね。」