テスラの新車受注も絶好調。「リチウム」争奪戦はますます熾烈になる

白石和幸

南米チリ北部アンデス山麓に広がる高地砂漠に位置するアタカマ塩湖に建設された世界最大のリチウム鉱山 photo by Nori / PIXTA(ピクスタ)

急増するリチウム需要

 4月7日に、米国の電気自動車メーカー「テスラ」のニューモデル「テスラ3」が、1週間で32万5000台の受注をしたことが話題になった。これを受けて、創業者のイーロン・マスクCEOが「50万台を生産するには世界のリチウム生産量を全て消費することになる」、「5年先にはこの生産台数を達成することになる」と発言した。
(参照「BBC」、「Economist」)

 急速に拡大するリチウム需要に見合うだけのリチウムが現在生産されているのかというとはなはだ心もとないのが現実だ。それを示すように、昨年11月―12月のわずか2か月の間に、中国向けのリチウムの価格がトン当たり1万3000ドルと約2倍にも急騰している。

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リチウム生産の6割を占める南米

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