通信が途絶えた天文衛星「ひとみ」。原因不明の高速回転状態にあると判明

「すばる」望遠鏡が「ひとみ」を撮影

ハワイにある国立天文台の「すばる」望遠鏡が観測した「ひとみ」 Photo by JAXA/国立天文台

 米軍によると、現在までに「ひとみ」から10個の何らかの物体が発生したことを確認したとしている。JAXAではそのうち、衛星本体を含む4個を追跡している。数に違いがあるのは、JAXAよりも米軍のほうが、より小さなものまで正確に追跡できるレーダー機器をもっているためである。  また、米軍、JAXAともに、「41337」というIDが割り振られた、同じあるひとつの物体を「ひとみ」の本体であると考えている。JAXAによると、「安定して軌道追跡ができていること」、「通信異常発生以降、JAXA地上局で3回電波を受信した物体である可能性が高いこと」、「複数に分裂した物体の中で、一番大きい物体と推定されていること」、そして「すばる望遠鏡での撮像により、数m程度の大きさのある物体であると推定されること」がその根拠としている。  この物体は、分解が確認された当初は本体から発生した破片だと考えられており、別の物体が本体だと誤認されていた。現在では訂正され、かつて本体だと考えられていた物体は「ひとみ」から発生した中で最も大きな破片だと考えられている。
次のページ 
「ひとみ」は通常では考えられない速さで回転か
1
2
3
4
5
PC_middleRec_left
PC_middleRec_right
関連記事
PC_fotterRec_left
PC_foterRec_right