架空請求に情報盗難……Androidを狙う脅威とは?

警戒すべきはマルウェアだけではない! セキュリティアプリにも要注意

 スマホを利用するに当たってランサムウェアをはじめとするマルウェアを警戒するのは当然のこと。しかし、本当に怖いのはウイルスと似た性質を持つ悪用厳禁のアプリだ。  たとえば、「Cerberus」はスマホにインストールしておくことで、端末の位置をパソコンから追跡したり、利用者の顔写真を撮影してメール送信するできるアプリ。スマホを盗まれた際に、非常に心強いセキュリティアプリとなる。しかし、他者のスマホにこっそりインストールすることで、そのユーザーを追跡できるためストーカーアプリとして使われることが多い。にもかかわらず、多くのアンチウィルスアプリはこれをウイルスとみなさないため、現状では発見が非常に困難な状況だ。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=87573

Cerberusをインストールすると、端末の位置がパソコンから簡単に追跡でき、遠隔操作も可能だ

 また、「Androidアナライザー」というアプリも厄介だ。これをスマホにインストールすると現在地の追跡、電話帳の取得、通話の録音、カメラの撮影、LINEの監視などがパソコンから可能になる。  子供のスマホを監視して危険を防ぐといった正しい使い方をするのであれば非常に優秀だが、気になる異性やライバルの情報を盗むというような使い方も可能。やはり、こちらのアプリもウイルスとして検出されないため発見が困難だ。ちなみに「iPhoneアナライザー」というiPhone向けの同種のアプリも存在する。iPhoneだから安全というわけではないので注意したい。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=87574
ランサムウェア_Androidアナライザー

Androidアナライザーをインストールすると、スマホの情報がパソコンに筒抜け。とくにLINEの監視に対応しているのが怖い

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