3月中盤、立て続けにある中央銀行の会合。注目すべき論点はここ

日本の株式市場はどうなる?

 以上の中央銀行の動向で日本市場はどうなるだろうか?  3月10日開催のECB理事会において、ドラギECB総裁が追加緩和を決定し、日本の株式市場も好感し、株価上昇となるか。昨年12月のECB追加緩和では、追加緩和の内容が期待を裏切り、株価は下がったが、内容次第では、今週の失望売りもありうる。  3月14~15日の日銀金融政策決定会合で、追加緩和があるか? マイナス金利の影響の点検で終わるかもしれない。先週、日本株は上昇したが、年金資金の買いが見られた。銀行株が買われており、マイナス金利幅の拡大と矛盾するので、追加緩和期待で買われているのではないだろう。追加緩和が無いからと言って、失望売りはないだろう。一方、マイナス金利幅の拡大、国債買い入れの規模拡大、ETF、J-REITの買い入れ拡大などの追加緩和があれば、サプライズで、株価上昇となる可能性もある。  3月15~16日のFOMCで利上げ見送りとなれば、リスクオンで、ラリー(株価上昇)が見られるかもしれない。  いずれにしろ、今週~来週は目が離せない状況になりそうだ。 <文/丹羽 唯一朗 photo by Wiiii on Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)>
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