同性カップルをブログで晒した自民党県議と統一教会との関係
議員となる前年の清掃活動チラシ、統一教会フロント組織の肩書きで参加者を募っている〈参照:三重県会議員 小林たかとら|ブログ〉
自身に公開質問状を送ってきた同性カップルの住所を無断でブログに掲載したとして批判を浴びている
自民党三重県議団の小林貴虎県議会議員。この小林県議に関して「
統一教会(天の父母様聖会 世界平和統一家庭連合)のフロント組織関係者だった」との情報が筆者のもとに寄せられた。
3月30日の小林県議のブログ、質問状の入った封筒の画像は4月5日午後削除された(小林県議のブログより)
同性カップルの住所が書かれた封筒の写真を3月30日に無断掲載した小林県議(4月5日午後、ブログから写真を削除)に電話取材を行った。
同性カップルの住所をブログに晒し上げるという個人情報や人権を一切無視しているかのような行為をした自民党三重県連の青年局長を務める小林県議。一方、純潔思想を背景にダミー組織を使い、反LGBT運動を行ってきた統一教会。そのフロント組織であるUPF-Japan(天宙平和連合)やIIPC(超宗教超国家平和協議会)と彼に関係があったことはさもありなんという印象を受けるが果たしてどのような関係だったのか。
小林議員と統一教会フロント組織との関係の痕跡を挙げていこう。
・2004年3月、
教団青年組織・世界平和青年連合(YFWP)南東京連合会田園都市支部が都内で開いた『第4回 International Peace Friendship Event』において
「平和大使からのメッセージ」をスピーチ。翌月配信されたYFWPのメールマガジンで「世界平和のためにIIPC(超宗教超国家平和協議会)より平和大使として日本で活動するためにアメリカ・インディアナ州から来日している」と紹介。〈参照:
Global Youth Mate 【グローバル・ユース・メイト】|YFWP-Japan配信〉
・2008年10月5日、三重県鈴鹿市において
UNITED FILIPINO FOR PEACE AND ADVANCEMENT(UFPA)三重県支部が開いた『GPFオリエンテーションプログラム』で
メインスピーカーとして講演。
「小林貴虎駐日平和大使は、UPFとグローバルピースフェスティバルの使命とビジョンについてオリエンテーションを行い、和平プロセスは政治指導者の決定を擁護するだけでなく、一般の人々として私たちが平和構築に参加するべきであると強調した」
〈参照:MIE Mini GPF|Filipino Japanese Movement for Global Peace(
魚拓)〉
・2008年10月13日、宮崎市で開催された『ミニグローバルピースフェスティバルオリエンテーション』でゲストスピーカーを務め「GPFプロジェクトの原動力となった男性」と紹介。
〈参照:
Welcome to Minami Kyushu Global Peace Festival|Miyazaki Multinational Family Association〉
・2010年9月26日、「Universal Peace Federation小林貴虎」として『多文化共生清掃活動』を主催。〈参照:三重県会議員 小林たかとら|ブログ〉(現在は削除)
小林県議の2010年8月30日のブログ(現在は削除)
・2010年9月30日、都内でUPF-Japanが開催した『隔月セミナーシリーズ第39回平和大使会議』で三重県多文化共生ボランティアグループ代表として活動報告。〈※この会議で小林貴虎氏と同じく活動報告を行った教団北東京教区の小林宗一郎氏は偽装ボランティアグループ『草の根ムーブメント』の代表者〉
〈参照:
Day of Peace in Tokyo, Japan|UPF INTERNATIONAL〉
・2011年5月14日、都内でUPF-Japanが開催した「国際家族デーの記念行事」で発表。
「モルドバ人と結婚した小林貴虎氏は、多民族ボランティア活動のプロジェクトについて説明し、家族や隣人との信頼関係を育むことの重要性を強調しました。UPF-Japanで5年以上勤務し、三重県津市市議会議員に選出されたばかりです」
〈参照:
Day of families in Tokyo, Japan|UPF INTERNATIONAL〉
・2020年11月29日、四日市市文化会館で統一教会フロント組織が開いた『ファイト三重県民まつり』に祝電。
〈参照:
統一教会フロント組織が仕切る地域イベント、現地取材で見えたもの|HBOL〉
ファイト三重県民まつり会場に貼り出された小林県議からの祝電