4月5日午後、ネットメディアのBuzzap!が小林県議の今回の騒動及び統一教会との関係についてネット情報を拾って公開した。
〈参照:
【追記あり】同性カップルの住所氏名をブログで晒し上げた自民・小林貴虎三重県議の過去の発言をご覧ください|Buzzap!(バザップ!)〉
Buzzap!の記事では、2010年9月1日の小林県議のブログのコメント欄にあった次のやりとりを引用していた。
コメント投稿者「ブログのタイトルに肌や文化、宗教などを超えての…とありますが、こちらの管理人さんである小林貴虎さんはなにか宗教とかされていてこちらの企画をされているのですか?」
小林県議「私は個人的な信仰を持っています。私が主催している以上趣旨は私の信条に大きく依存していますが、特定の宗教の勧誘を行う事がこの企画の目的ではありません」
この箇所はすでに削除済みだが、これは、やはり統一教会への信仰を持っているということなのか、6日に改めて小林県議へ確認した。
「それは全然関係のない話」として小林県議が家の宗教として挙げたのは某伝統宗教だった。
「何をということを言ったつもりはないが、信条や自分が帰属するものはしっかり持っていたほうがいいよと今でも思っている」「無宗教という言い方を私はしたくないので」
「噂を立てられて迷惑している」という小林県議は「私に取材もなく酷いなと思った」と指摘した。しかし、彼自身は断りもなくブログに住所を晒しているわけだが……。
また、これまで誰からも統一教会との関係を直接尋ねられたことはなかったという。日本会議については、メンバーだと認め、支部長歴は5~6年と明かした。
ブログから写真を削除した経緯を尋ねたところ、どうやら本意ではなかったようだ。
「上の方から『もう住所ぐらいは消しとけさ』という話で、先輩議員から言われた部分がありまして。渋々?そうですね」
ここ数日いろいろと叩かれていることについては「僕は構わないが家族が今回のことと関連して誹謗中傷を受けている。子どもは巻き込んでほしくない」と憤りをあらわにした。
小林県議自身の言動や行動はたしかに大きな問題であり、明確な人権侵害だ。しかし、だからといって、家族への攻撃は赦されるものではないことは言うまでもない。
いずれにしろ、現在の関係については本人は否定はしたものの、過去における頻繁かつ広範な統一教会フロント組織との関係は事実である。また、どのような信仰があろうとそれは個人の自由だが、「反LGBT」という共通項があり、小林県議がそれを政治活動の一環として打ち出している以上、今後も憶測を含め、さまざまな波紋が広がりそうだ。一方で渦中の小林県議は「それは皆さんの判断に委ねることなので」と静観の構えだ。
<取材・文/鈴木エイト(ジャーナリスト)取材協力:なおすけ氏
@nyaa_naosuke_su 、藤倉善郎氏>