いまやスーパークレイジー君は、「異色の経歴を持つ議員」として、さまざまなメディアに引っ張りだこだ。当選後、その人気や知名度はうなぎ登りで、スーパークレイジー君の一挙手一投足に視線が集まる。しかし、これには副作用もあり、メディアも集まるが、スーパークレイジー君を追いかける底辺YouTuberたちも集まってしまう。スーパークレイジー君をネタに、それで数字を稼ごうという人たちだ。底辺YouTuberの中には、純粋にスーパークレイジー君のことを応援していて、その活動を知ってほしいと願っている人もいることにはいる。しかし、スーパークレイジー君と
揉め事を起こし、それをコンテンツにしようとする人間たちもいるのだ。こうした底辺中の底辺が集まっているのが、N国党であり、ホリエモン新党である。
昨年7月の東京都知事選で、立花孝志の応援演説に立ったのは「へずまりゅう」という迷惑系YouTuberで、彼は新型コロナウイルスに感染している自覚があったのに、全国を飛び回って感染を広げながら、トラブルを起こして逮捕された。あるいは、墓の上で卒塔婆を振り回して逮捕された男も直前までN国党の公認候補だった。そもそも立花孝志が、いろんな所で揉め事を起こし、その様子を配信して人気を集めてきた迷惑系YouTuberなので、そこに集まる者たちもまた、揉め事が数字になると思っている底辺YouTuberたちなのである。
現在も、堀江貴文のサロンに参加して、C級格闘イベントを運営する会社を立ち上げた男が、スーパークレイジー君と揉めるような動画をアップしていて、便乗しようと必死だ。とてもデリケートな時期に、スーパークレイジー君の足を引っ張ろうとする底辺YouTuberたちの動きは、これからますます加速するかもしれない。
スーパークレイジー君は、今日までほとんどコンテンツフリーのような状態になっていた。公人になってしまった今は、政治活動をしているスーパークレイジー君の肖像権などは認められなくなるため、ますますコンテンツフリー化に拍車がかかる。しかし、今となっては「戸田市」で検索すると、ほとんどがスーパークレイジー君の話題で埋め尽くされているほどの存在になった。「戸田市」のブランドイメージを保つためにも、そろそろYouTuberのネタに付き合わされている場合ではない。スーパークレイジー君は、何でもネタにしたがる底辺YouTuber的なメンタルな人間とのコンタクトは一切断ち切るべきだろう。
スーパークレイジー君の居住実態をめぐる問題は、市の職員が処分された後も、戸田市長や戸田市役所の対応に
「おかしな点」が垣間見え、こちらは既に腕利きのジャーナリストたちが取材を進めている。なので、公明党や創価学会の話など、もっと興味深い話はこれから出てくることだろう。
私は今のところ、NHKから国民を守る党やホリエモン新党という、ジャーナリストも食わない部分を中心に取材しているので、私から伝えられることは以上である。もし立花孝志が数字のためにスーパークレイジー君をネタに動画をアップするようなことでもあれば、新たな記事を書く準備は既に整っている。
<取材・文/選挙ウォッチャーちだい>