戸田市議となったスーパークレイジー君を巡る辞職圧力騒動と彼を利用せんと集まる有象無象

「裁判になれば面白い」と言い回っていた現職議員

 公明党は公明党で動いていたらしいのだが、こちらは腕利きのジャーナリストたちが一斉に追いかけ始めているので、筆者は「裁判されたら面白い」と言い回っていたという自民系会派で「堀江政経塾」が応援していた議員について、まとめておきたい。  十川拓也議員は、今年で2期目の現職である。戸田市議選では、自民党の桜田義孝議員が応援に入っていたのだが、実は、「堀江政経塾」の塾生でもあった。 十川たくや市議「堀江政経塾」とは、堀江貴文の秘書で、昨年の東京都知事選で「ホリエモン新党公認」「NHKから国民を守る党推薦」という形で、立花孝志らとともに立候補した斉藤健一郎が塾長を務める「政治サロン」である。ここで堀江貴文の思想などを学んだ人が、やがて「ホリエモン新党」や「NHKから国民を守る党」から立候補するというスキームで、堀江貴文が講師として登場することもあったようだ。先日の「東スポ」でも、堀江貴文が塾生に向かって「スーパークレイジー君のようにバカになれ」と教えたことが記事になっている。  しかし、その塾生である十川拓也は何をしていたかと言うと、いろいろな人に連絡しては「裁判をされたら面白い」などと言って回り、スーパークレイジー君の居住実態を告発するように提案していたというのだ。選挙の時には「困ったことがあったら何でも相談に乗る」と話していたのに、その裏では「裁判になれば面白い」と言って回っていたというのだから、人としてどうかしているとしか思えない。  スーパークレイジー君は、事情を聞くために十川拓也議員とファミレスの駐車場で待ち合わせをしたというが、結局、十川拓也議員が姿を表すことはなく、バックレてしまったという。ヤンキーに呼び出された緊張で震え上がりでもしてしまったのだろうか。あまりに気まずくて、スーパークレイジー君に会わせる顔がなかったのかもしれないが、2月22日の本会議では一般質問に立つ予定だったのに、それさえも予定を取り消し、議会までバックレたというから驚きだ。ヤンキーに目をつけられて議会をバックレるとは、「ここは中学校じゃないんだぞ!」と言いたくなる。

スーパークレイジー君とN国党

 スーパークレイジー君の居住実態を告発したら面白いと呼びかけていた十川拓也は「堀江政経塾」の人間であり、「堀江政経塾=ホリエモン新党=NHKから国民を守る党」なので、公明党の手下となって動いていたというよりは、単純に「N国党vsスーパークレイジー君」のような図式ができるようなら、底辺YouTuber界隈が賑わって面白くなると考えたとみられる。  今のところ、十川拓也議員本人も、会派に属する先輩議員たちもバックレているため、真相を確かめるには至っていないが、十川拓也議員が告発を呼び掛けていたところまでは本人が認めていて、メッセージのやり取りが残っていることから事実である。あとは動機の解明だけなのだが、十川拓也議員が公明党のために熱心に動く合理的な理由があるとは思えない。どうやら本当に裁判になったら面白いと思っていただけではないかというのが、今のところの見立てである。 立花のツイート さて、スーパークレイジー君は、居住実態が問題に挙げられた際に、立花孝志に電話をかけている。相談する相手を120%間違えているとしか思えないが、これは新宿区の選挙管理委員会から「居住実態がない」として当選無効となり、現在裁判中の松田美樹が、どのような経緯で居住実態がないと認められるに至ったのかを知りたくて電話をかけただけのようである。松田美樹の例と比較をして、自分のケースに当てはまる部分があるのかどうかを知りたかったらしい。しかし、立花孝志はすぐに嬉しくなって、話題の人物から話題の内容で相談されたのだとSNSで発信。結果として、記者の前で「水道を流しっぱなしにしろとアドバイスをしていた」などと言ってしまうような人物に相談をしていたイメージになり、スーパークレイジー君の居住実態が余計に疑われかねない事態である。こうした問題で立花孝志に相談するのは、NHKの訪問スタッフが来た時にN国党のコールセンターに相談するぐらいの悪手である。
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スーパークレイジー君が決別するべきもの
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