高城氏は「第2波、第3波のRedditラリーがある」と予想する。 「3回目の現金給付（最大1400ドル）が予定されているのが理由の1つ。さらに、ロビンフッダーは現在もReddit上で次なる標的を探しています。彼らの間で人気のドージコインという仮想通貨はかつてない急騰劇を演じているうえに、2月8日にはテスラが15億ドル分のビットコインを買っていたことが報じられ、ビットコイン価格が500万円近くまで急騰しました。Reddit上の投資家やロビンフッダーは今現在も次なるGMEを物色し続けているんです。 　Redditを通じて買い煽ることに対する調査も進みそうですが、公開された掲示板サイトでの買い煽りを取り締まるのは不可能だと考えています。どの書き込みが誰の買いを誘発したのか紐づけることは困難ですから。そう考えると、GMEのような個人投資家連合による買い上げ相場は今後もたびたびあると予想ぜるを得ない」 　高城氏によれば、過去には日本でも個人投資家たちがプロを打ち負かした例があるという。 「’17年に直前の決算で21億円の損失を発表したゲーム会社アエリアに対してJPモルガンなどが発行済み株式数の5％に相当する空売りを仕掛けたのですが、アエリアの乙女ゲーム「A3！」に期待をかけた個人投資家らが買い参戦。半年で株価を700円から3500円に押し上げて、モルガンらを蹴散らした」 　日本にはアメリカのような個別株のオプションが浸透していないが、アエリア戦争に当てはめれば日本でも個人投資家の反乱が勃発する可能性もあり!? 「日経平均が2万9000円に到達して一見好調に見えますが、手口を見ると日銀と外国人投資家が買い上げており、個人投資家は昨年大きく売り越している。日銀の買い支えで、下げたら買おうと考える個人が参入できないまま値を上げてきたのです。この官製相場に対する個人の不満は決して小さくない」（兜町関係者） 　日本の個人投資家も今こそ立ち上がるべし！ ＜取材・文／週刊SPA！編集部　写真／Will Buckner　UPI/アフロ　JD Lasic　図版／ミューズグラフィック　チャート提供／TradingView＞ ※週刊SPA！2月9日発売号より