台本を読むだけの“茶番劇”。「緊急事態」でも菅首相の言葉が響かない理由
会見をするたびに菅政権の支持率がどんどん下がっていく
発言の内容や熱意がまったく伝わらない首相会見
11日に放送されたTBS「グッとラック!」で、田村淳氏は「菅首相の日本語ではまったく伝わらない」などと的確に批判し、司会の立川志らく氏も「カリスマ性のない菅首相では、ついていこうという気持ちにならない」と言い切った。
さらに、ニュースサイト「リテラ」によると、フジテレビの「バイキングMORE」では、坂上忍氏が「楽観視というよりは、理解してらっしゃるのかがちょっと不安」とコメント。和田アキ子氏も9日、自身のラジオ番組で「あの人の言ってること、ようわからんわ」と切り捨てたという。
TBSテレビ「ひるおび!」が8日、ネットで300人に「首相会見で、新型コロナの感染拡大防止の熱意が伝わったか」を聞いたところ、「伝わった」は約38%、「伝わらない」が約62%との結果が出ている。
田崎史郎氏はこの調査結果を見て「菅総理はもともと口下手。日本の歴代首相で話がうまかったのは田中角栄、小泉純一郎両氏ぐらい。菅総理は、安倍晋三前首相が使っていたプロンプターを使わないから、下を向いての棒読みになる」と菅首相をかばった。しかし、まったく自分の言葉で話せない菅首相は、歴代首相の中でも最悪だろう。
田﨑氏はまた、「ひるおび!」で、「若者への訴えの部分は、総理自身がよく考えた」「『必ず』を3回も使い、力がこもっていた」と菅首相をヨイショしたが、「では、若者への言葉以外の発言は誰が書いたのだろう」と突っ込みを入れたくなった。
市民の「知る権利」を代行する記者たちとの質疑応答でも、記者が質問している時から手元の問答集に目を落としており、首相は無表情でその回答を読むだけ。パソコン画面をずっと見ている記者たちのほうにも迫力がなく、緊張感もない。日本の首相の「記者会見」は、国際標準の記者会見(press conference)にはなっていないのだ。
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