駒込署の前に掲げられた国民主権党の幟
党首が逮捕されたことを受け、国民主権党はクリスマスイブの12月24日にも日本医師会の前で抗議デモを実施すると発表。さらに、平塚正幸に弁護士をつけるため、200万円を緊急募集すると言い出しました。
これだけ医療が逼迫する状況になっても「
コロナはただの風邪」だと信じ込んでいる人は全国にたくさんいるため、この200万円もすぐに集まってしまう気がしますが、余ったお金は彼らの活動活動に使われるのでしょう。
抗議に参加していた男性は「
私たちはみんな、貯金を切り崩しながら、ギリギリの生活をしながら抗議をしている」と主張していましたが、ネットで検索をして、ここに辿り着いている人たちなので、当然、社会で活躍してバリバリにお金を稼いでいる人たちには見えません。そうなると、今後も逮捕されたことをネタにお金を募るという、かつての過激派団体がやっていたようなことを踏襲する形になるでしょう。
新型コロナウイルスの感染が止まり、世の中が今まで通りに動き出すようになれば、この手の団体もいなくなるのかもしれませんが、新型コロナウイルスの流行に合わせ、みんなが感染しないように気を付ければ気を付けるほど、この手の団体が活発になります。とにかく一般市民の我々にできることは、なるべく人との接触を避け、なるべくフードコートなどでの食事も避け、よく手を洗うこと。私たちが手を洗えば、彼らがカルト団体から足を洗う日が近くなるかもしれません。
まるでクリスマスを祝うかのごとく、国民主権党のプラカードが電飾でピカピカ光っていましたが、クリスマスイブとなる12月24日の東京都の新規感染者数は888人と過去最多を更新しました。
これから年末年始を迎えるにあたり、医療従事者が手薄になりそうな時に、患者の受け入れが止まってしまいそうなほど大量の新規感染者が病院に押し寄せている現実。この状況をどうにかするためには、一人一人が感染しないように気を付けるしかないのですが、
「マスクは必要ない」「ソーシャルディスタンスを取る必要はない」「3密を避ける必要はない」「自粛なんてクソくらえ」と言って、日本医師会にご迷惑をかけている国民主権党の皆さん。悪い子の所にはサンタクロースが来ないと言いますが、留置所の中にサンタさんが来ないでしょうから、38歳のオジサンの枕元には何もないことでしょう。相変わらず、ごめんなさいをしていないようなので、そうなるとプレゼントされるのは、期限いっぱいいっぱいまでの取り調べとなり、除夜の鐘を駒込署の中で聞くことになるでしょう。
<取材・文・撮影/選挙ウォッチャーちだい>