日本語ラップ界の異端児。般若の壮絶な過去と今なおトガり続ける理由
魂を揺さぶるラッパー・般若の名リリック＆パンチライン
「ナンバーワンでオンリーワンでその上この世で一番弱いと毎日叫ぶ」（“覚悟”より）
ヒップホップ界屈指の肉体派・般若。強靭なラップとライヴは精神と筋肉から生まれる。
「FAMILY 選べない血は赤いだけじゃない」（“家族 feat. KOHH”より)
映画の中でも語られる自身のバックグラウンドについてラッパーのKOHHと形にした曲。
「自慰行為をお祈りと呼ぶ」（“たちがわるい feat. R-指定”より)
映画ではシリアスな面が強調されたが、エロやストーリーテリングも般若の魅力。
「一番強えのは今だぜ」（“あの頃じゃねえ”より)
決して順風満帆ではないキャリアを振り返りつつ、それでも“今”を肯定する凄みある一曲。
＜リリック選定＆解説／高木“JET”晋一郎＞
【般若】
’78年、東京都生まれ。社会に対する鋭い批判を含むハードコアなスタイルが魅力。’08年には自主レーベル「昭和レコード」を設立。’19年1月に日本武道館での単独ライブを成功させた。俳優や声優などマルチに活躍中。
＜取材・文／谷口伸仁＞
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