統一教会フロント組織が食い込むイベントに後援の三重県・四日市市に危機感なし。勧誘に繋がる危険性も弁護士は指摘

『ファイト三重!県民まつり』チラシ

統一教会系組織やプロジェクトが散見される『ファイト三重!県民まつり』チラシ(『ファイト三重!県民まつり』HPより)

統一教会フロント組織によって開かれる地方自治体イベント

 統一教会(天の父母様聖会・世界平和統一家庭連合/家庭連合)のフロント組織・三重県平和大使協議会とその関係者が主要実行委員を占め、三重県と四日市市の後援、さらに市からの補助金交付を受けて11月29日に開催される地域イベント『ファイト三重!県民まつり』。  先日公開した記事では、イベントの発起人で事務局を担当する実行委員に電話取材を行ったところまでを書いた。その記事の終盤で、筆者は、イベントの実行委員に、統一教会のフロント団体である平和大使協議会と統一教会の関係や、実行委員に教団関連の人物が多数含まれていることを問い質した。しかし、筆者のその問いに実行委員は「存じ上げていない」と回答した。  ところが、さらに調査を進めると、その実行委員の回答が、明らかに矛盾していることが判明したのである。

教団フロント組織の事務部長だったイベント事務局担当者

 電話取材を終えた時点で筆者は『ファイト三重!県民まつり』事務局の矢田真佐美実行委員について、平和大使協議会関係者を図らずも「受け入れてしまった側」と見ていた。だが、ある資料を発見したことによってその認識は根底から覆る。  三重県平和大使協議会と統一教会の関係、そしてイベント実行委員に統一教会関連の人物が散見されることについて「存じ上げていない」と答えた「ファイト三重!県民まつり」事務局の実行委員であり、同イベント発起人の矢田真佐美氏。しかし、その後の調査で矢田氏が2019年と2020年に統一教会系組織が行う『ピースロードin Mie』三重県実行委員会の総務・会計を「三重県平和大使協議会 事務部長」の肩書きで担当していたことが判明したのである。ちなみに、『ピースロードin Mie』三重県実行委員会の事務局は『YSP世界平和青年学生連合 三重』に置かれている。
統一教会フロント組織『三重県平和大使協議会』の事務部長として矢田氏の名が掲載された教団系“運動”のウェブサイト

統一教会フロント組織『三重県平和大使協議会』の事務部長として矢田氏の名が掲載された教団系“運動”のウェブサイト〈ピースロード2020三重ウェブサイト|STAFFより〉

 さらに、矢田氏は両年の『ピースロードin Mie』三重県実行委員会事務局長で世界平和青年学生連合(YSP)三重事務局長の橋本裕輝氏とともに三重家庭教育支援情報サイトの運営・管理者を務めていることも判った。 「2020年度亀山市PTA連合会 家庭教育委員長」橋本裕輝 「元鈴鹿市PTA連合会会長」矢田真佐美
教団フロント組織幹部とともに「管理・運営者」として名を連ねる矢田氏

教団フロント組織幹部とともに「管理・運営者」として名を連ねる矢田氏(三重家庭教育支援情報サイトより)

 同情報サイトのBLOGでは「LGBT・同性婚の方々への三重県内のパートナー制度利用実態からの考察」と題して、三重県伊賀市や東京都渋谷区の「同性パートナー制度」導入・条例制定を批判しており、統一教会系団体のこれまでの主張との親和性を感じさせる。 〈参照:三重家庭教育支援情報サイト|LGBT・同性婚の方々への三重県内のパートナー制度利用実態からの考察〉 〈参照:HBOL|家庭教育支援法制定をめぐる勝共連合の策動〉  矢田氏と教団関連人物とを繋げる痕跡は他にもあった。矢田氏のFacebookの「友達」には国際勝共連合の教育部長、天宙平和連合(UPF)の事務次長、世界平和青年学生連合(YSP)の世界会長といった教団フロント組織の幹部が散見される。 〈参照:Facebook|矢田真佐美 友達〉  以上のことから、矢田氏が平和大使協議会と統一教会の関係などについて「存じ上げていない」とは考えにくい。  これらの件について確認するため、矢田氏に12日以降、繰り返し電話したものの一度も応答は無かった。
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問題意識も危機感もゼロの県・市・その他の関係者
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