”母親”の名を冠した政治団体が「マスクの着用は危険で無意味」として子どもへのマスク着用の”強要”をやめさせるよう求める文書を全国の自治体に提出する運動への参加を呼びかけている。
この運動は
日本母親連盟(マザリー)の西東京支部が7月10日にFacebookで呼びかけたもの。
日本母親連盟に関しては本メディアでも報じてきた(
1,
2)。昨年2月、東京国立市でのマザリー西東京支部主催の講演に講師として招聘した参議院議員(当時)の山本太郎氏からは、右派組織・日本会議の有力構成団体である倫理法人会との関係性やオカルト、陰謀論、スピリチュアルの他、ニセ医学と指摘されるホメオパシーなどとの繋がりを指摘されている。そして翌3月に東京神保町で開いた同連盟の記者会見は「レターを配布」したにもかかわらず取材に行ったのは筆者とジャーナリストの藤倉善郎氏のみだった。
社会的な影響力はほとんどないに等しいと目される日本母親連盟だが、今回の運動呼びかけは、
子どもへの被害や周囲に与える影響などから看過できるものではない。
公式ブログに「
珍コロ騒ぎにうんざり」、メルマガでは「このコロナ騒ぎが茶番だったとしても(実際茶番なのですが)」と記載するなど、新型コロナウイルス禍について軽視・揶揄する姿勢が顕著な日本母親連盟。昨年12月に反ワクチン医師として知られる
内海聡氏が代表に就任して以降、こうした姿勢が増したと言われている。
内海氏は自身の公式YouTubeチャンネルで6月3日に公開した「
内海聡の『マスク不要論』~少しの効果と怖いリスク~」の中で、アベノマスクを「アホらしいマスク」と前置きし、「予防のためにマスクを着けろと言うがウイルスを防ぐ効果を期待すること自体勘違い」「ツバを止めるだけ」「罹っていると自覚のある人だけが着けていれば充分。感染者のみが着用すればいい」「暖かい時期は雑菌が繁殖し感染症を誘発」「呼吸困難にさせる」「手洗い・うがい・アルコール消毒でのウイルス防御は間違い、本人の免疫の方が大事、免疫をあげることしかできない」「物理的防御でウイルスから身を守ろうという考え方自体を改めることが大事」「マスクをすることはおすすめしない」などと発言している。
件のマザリー西東京支部の投稿を見てみよう。
”日本母親連盟西東京支部7月10日
【学校生活とマスク着用推奨の改善に関する請願書】提出の動きを全国で行いませんか?
マスクの危険性、無意味さが明らかになってきている中、まだまだ体裁を保つ為だけにマスク強要をする学校、メディアや国の情報しか耳に入らない自治体にある子ども達を守るべく、全国で一斉に請願書もしくは要望書を各自治体に提出する動きをしませんか?
市政などについて、意見や要望があるときは、個人・団体・法人を問わず、誰でも議会に請願や陳情・要望を提出すことができます。
議員の紹介があるものが「請願書」
ないものが「陳情書・要望書」です。
提出方法は、各自治体HPよりご確認ください。”〈参照:
日本母親連盟西東京支部|Facebook〉
【学校生活とマスク着用推奨の改善に関する請願書】提出の動きを全国で行いませんか?マスクの危険性、無意味さが明らかになってきている中、まだまだ体裁を保つ為だけにマスク強要をする学校、メディアや国の情報しか耳に入らない自治体にある子ども達を…
日本母親連盟西東京支部さんの投稿 2020年7月9日木曜日