ネットで投げかけられる数々の誹謗中傷に悩んでいる人たちへ

ネットはイケてる俺ちゃんになれる唯一のツール

 うだつの上がらない世の中の負け組にとって、ネットはイケてる俺ちゃんになれる唯一のツールです。 「ネット=仮想世界」なので、キャラ設定も自由ですし、どんなバカでも「かしこキャラ」を演じることができます。しょせん、バカはどこまで行ってもバカなので、どれだけ演じたところでバカを隠し切れないのですが、うだつの上がらない奴に限って、ネット上ではイケてる俺を装い、常に上から目線です。「そんなのも知らないのかよ」とか言いながら、アホの知識を曝け出し、「はい、論破!」と言ってしまうのです。  ちなみに、ネット上ではイケてる俺なのに、名前や顔、声を晒すことを極端に嫌います。リアルの世界ではイケてないので、なるべくイケてない本体との接点を作りたくないのでしょう。例えば、そんなに言うなら「ツイキャスでコラボして言いたいことを言えよ」と言っても、絶対コラボはしません。つまり、そのイケてるっぽいキャラクターはネットの中にしか存在せず、実際は、ただの負け組人生しか歩んだことがない、うだつの上がらない変態オジサンでしかないのです。そんな奴の人生を伝記にしたら、2ページで終わりを迎えることでしょう。

悪口と批判は違う

 最後に「選挙ウォッチャー」として書いておかなければならないのは、芸能人も含め、一般ピープルの人たちが浴びている誹謗中傷と、政治家に対する不平不満の声や批判は、まったくもって別のものだということです。  僕はよく政治家を批判しているので、悪口ばっかり言っているように思えるかもしれませんが、これは「悪口」ではありません。仕事をしない政治家に「仕事をしろ」と言うのは当然だし、みんなのために仕事をしなければならないのに自分や自分の友達のために仕事をしている政治家は「クソ野郎」です。  今回の新型コロナウイルスでよくわかったと思いますが、政治家がちゃんと仕事をしないと人が死にます人が死ぬのを少しでも防ぐためには、しっかりとした批判をすることが大切なのです。 「悪口と批判は違う」ということも合わせて覚えておいていただきたいと思います。 <文/選挙ウォッチャーちだい>
選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを「チダイズム」にて公開中
1
2
3
4
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会