[2020年最新版]ループもの映画ベスト10。同じ時間を繰り返すからこそ学べることとは?

映画 映画を観ようとして、“ラブストーリー”や“コメディ”など、今の気分に合ったジャンルから作品を選ぶ、というのは誰もがやったことがあるだろう。ここでは、ややニッチである“(タイム)ループもの”から選んでみるのもオススメであると提言したい。詳しくは後述するが、この“同じ時間を繰り返してしまう”ということはエンターテインメントとして面白い以上に、現実にフィードバックして学べることがとても多いからだ。  なお、「自身の意思でループができる」名作には『バタフライ・エフェクト』(2004)、アニメ映画版『時をかける少女』(2010)、『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(2013)などもあるが、ここでは「強制的にループの中に囚われてしまう」作品に絞って紹介する。筆者の独断と偏見によるオススメ度順で、10位から1位までランキング形式でお届けしよう。

10位 『ビフォア・アイ・フォール』(2017)

ビフォア・アイ・フォール

Netflix公式サイトより

 日本ではNetflixのみで配信されている青春映画だ。主人公の女子高生はイケてるメンバーの一員で、はぐれ者の女の子をいじめているという、普通であったら主人公になり得ないイヤな人間。同じ1日を繰り返すループは、その罪を償うための罰と解釈できる。彼女が自分の行いを悔い改め、良い人間になるために考えと行動を改めていく過程には確かな感動があった。  劇中では“シジフォスの巨石運び”という神話が授業で語られている。それは、巨大な岩を山頂まで苦労して押し上げようとしても、あと少しのところで転がり落ちてしまい、しかも永遠にその苦行を繰り返すという、日本で言えば“賽の河原の石積み”に当たるものだ。同じ1日を繰り返しそのたびにリセットされるループも、シジフォスの巨石運びと同等の苦行と言える。それをもって、1日1日を大切に過ごす喜びを噛み締められる作品だ。

9位 『三尺魂』(2018)

三尺魂 ごく限定的に劇場公開された日本の自主製作映画だ。ネットで知り合った4人の男女が花火玉を爆発させて集団自殺をしようとするのだが、なぜか実行するたびに集合前の時間に戻ってしまう。自殺願望というこれ以上なく重い悩みが提示されているもの、ループに戸惑う様はどこかコミカルで、会話の端々にクスクスと笑えるギャグが盛り込まれた内容になっている。  本作で訴えられているのは、「誰かに悩みを打ち明けること」の尊さだ。死にたい理由を誰にも言えないでいるからこそ、人は絶望するのではないか。誰かと繰り返し悩みを話し合い、共感や問答をすることで、生きる希望につながるのかもしれない。同じ時間のループというあり得ないシチュエーションでなくても、それは自殺を食い止めるために有効な方法であると、改めて気づけるだろう。現在はNetflixで鑑賞できる。

8位 『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』(2015)

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ 「80年代のB級ホラー映画の中に閉じ込められた!」というあらすじのホラーコメディだ。映画の上映時間が終了するとまた物語が最初から始まる、映画の展開がわかっているから殺人鬼への対処ができるなど、映画の中の世界であることを生かした様々なアイデアが楽しくって仕方がない。“ホラー映画あるある”をイジったギャグも盛りだくさんなので、ホラー映画が好きな方はさらにゲラゲラと笑いながら観られるだろう。  そして、「映画の中でなら死んだ母に会える」というドラマも意外な感動を呼ぶ。主人公の少女は3年前に母親を亡くしており、母親はそのB級ホラー映画で有名になった女優であったため、主人公はまるで親友のように亡き母親と接することができるのだから。ホラー映画が題材ながら残酷描写は最小限、意外なオチまでノンストップで楽しめる隠れた快作だ。現在はU-NEXTで鑑賞できる。
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7位 『トライアングル』(2009)
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