「コロナのアホボケカスー!!」。300円の「お母さん応援 お子様弁当」に込めた思い

「バタバタ」ならぬボッタクリバー「ボタボタ」

ベルを2回鳴らすと男前出てきます

ベルを2回鳴らすと男前出てきます(イメージと異なる場合あり)

 テイクアウトのみの営業なので、店内にお客は入れていません。小窓からお弁当を受け渡ししています。カウンターにベルが置かれ「二回鳴らすと男前出て来ます」と書かれていますが、すぐ下に「注)イメージと異なる場合がございます」と但し書きがあるのにご注意を。  今の時期、みんなが触るベルを鳴らすのに抵抗のある方もいらっしゃるでしょうが、すぐそばに消毒アルコールも置いてありますのでご安心ください。  そしてこの店は本来バーですので、生ビールなど酒類のテイクアウトもしています。店で普段扱っている酒なら何でもいけるそうです。店先でグッとあおるのもアリだとか。 シュージ:相澤さん、どうすか? いつものテキーラは? ――そうやな。じゃあせっかくだから頂くか、1杯。 シュージ:え~? 1杯だけですか? ぼくらの分は?
テキーラで乾杯

シュージ(右)、マナブくん(中央)とテキーラで乾杯

 この店はもともとすべてのメニューが500円均一です(一部100円メニューもあり)。どんな酒も1杯500円。だから高い酒を頼んだ方がお得ですが、彼らはこうして客にたかってきます。それによって売り上げの帳尻を合わせるのです。私はこれを指して「この店は『バタバタ』じゃなくて、ボッタクリバー『ボタボタ』だ」と言っています。 ――しゃあないなあ。じゃあシュージとマナブくんと私の分で3杯! シュージ:まいどあり!  こうしてほんの少し売り上げに貢献した私ですが、実際にはテイクアウトだけでは普段の売り上げの半分にも届かないというのが実情です。従業員の給料も家賃も払わねばなりません。コロナ禍でどこの店も経営が苦しいことに変わりはありません。

コロナに負けるな! テイクアウトメニューを広める「#TakeOutMe」

#TakeOutMeの投稿作成画面

「#TakeOutMe」の投稿作成画面

 そんな中、「コロナに負けるな!」を合い言葉に、売り上げ激減で窮地に立たされる飲食店を応援しようと、SNSを使ってテイクアウトメニューを簡単に広めることのできる無料の支援ツールが登場しました。その名も「#TakeOutMe」(私をお持ち帰りして)。  仕組みはこんな具合です。まずメニューを拡散したい飲食店が「#TakeOutMe」のウェブサイトにアクセスします。お店の名前、住所、営業時間、いちおしメニュー、写真などを入力し、メニュー画像を完成させます。さらにいくつか手順を経て、その情報をTwitterとFacebookに投稿すれば完了です。  テイクアウトメニューを調べたいお客が、TwitterやFacebookで「#TakeOutMe」のハッシュタグの後ろに自分が利用したい地域名を入れ、例えば「#TakeOutMe 大阪上本町」などと入力して検索すると、上本町界隈でテイクアウトを行っているお店を探すことができます。
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収益にならないツールを開発した企業の心意気
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