カフェの業態は「街の性格を映す鏡」!?――山手線に誕生した「2つの新業態カフェ」その違いとは

 この3月、山手線に2つのニュースポットが相次いで誕生した。1つは約50年ぶりの新駅となった「高輪ゲートウェイ駅」、そしてもう1つが、約100年ぶりに新駅舎となった「原宿駅」だ。  実は、この2駅の駅舎内には、お馴染みのカフェチェーンによる「新業態店舗」が出店している。その2つの個性的な業態は、いずれも新駅周辺の「街の変化」が生んだものだった。
新駅舎となったJR原宿駅

3月21日に新駅舎となったJR原宿駅。
奥に見える木造駅舎は今年中に解体、その後は意匠を模した建物を建築する予定だという。

デキるビジネスマンは「スタバのカプセルに籠って仕事漬け」?!

 最初に紹介するのはスターバックスコーヒーの新業態となる「スターバックスコーヒー高輪ゲートウェイ駅店」。  この新店舗がターゲットとしたのは「おひとり様」「ビジネスマン」だ。
高輪ゲートウェイ駅

スタバが出店するのは高輪ゲートウェイ駅のホームを見下ろすガラス張りの場所。
(いずれも開業直前の撮影)

 高輪ゲートウェイ駅店とスタバ従来店との大きな違いは、同社で初となるビジネス利用にフォーカスした空間「スマートラウンジ(SMART LOUNGE)」、そして完全個室のオフィスブース「ステーションブース(STATION BOOTH)」が導入されるなど、ビジネスマンに特化した業態となっていることだ。  そのうち、スマートラウンジは「店内で集中して仕事や作業などを行いたい!」というニーズに応えるもので、仕事の打ち合わせなどに便利な大テーブルと、1人でも気軽に利用できる区切られた6席の半個室席を設置。さらに、店内にはJR東日本が展開する有料の小型カプセル型シェアオフィス「ステーションブース(STATION BOOTH)」も2台設置されている。こうしたシェアオフィスがスタバ内に設置されるのも日本初のこと。カプセルに籠ってコーヒーを飲みながら仕事を行えば「デキるビジネスマン」…の気分になれるかも知れない。
カプセル型の有料1人用個室「ステーションブース」

カプセル型の有料1人用個室「ステーションブース」

 営業時間はスタバ、「スマートラウンジ」、「ステーションブース」ともに午前7時から午後10時までとなる。店内には改札外からのみしか入ることができないためご注意を。(階下の無人コンビニ「TOUCH TO GO」は改札内からのみしか入ることができない)  もちろん、これまでのスタバと同様の一般席も設けられており、一部座席では電源も設置されるほか、モバイルバッテリーの貸し出しなどもおこなわれる。
開業したばかりのスターバックス高輪ゲートウェイ店

開業したばかりのスターバックス高輪ゲートウェイ店

スタバ新業態、理由は「グローバルゲートウェイ品川」の存在

 さて、それでは何故スタバがまだ乗降客が少ない新駅に「ビジネスマン特化の新業態」を出店したのか――その答えはもちろん、東京の南の玄関口、そして国際的ビジネス拠点となることをめざして建設が進められている「グローバルゲートウェイ品川」(2024年度全面完成予定)の存在だ。  スタバが「ビジネスマン特化業態」の店舗を出店したのは、もちろん「この駅の、そしてこの街の将来の姿」を見据えてのことであろうし、グローバルゲートウェイが順次完成していき、客が増えていくまでの期間にそうした「ビジネスマン特化業態のノウハウ」をゆっくりと蓄積していきたいという考えもあるからだろう。
「グローバルゲートウェイ品川」の建設予定地

高輪ゲートウェイ駅前には「グローバルゲートウェイ品川」の建設予定地が広がる。
数年後には超高層ビルと駅前広場が広がる予定だ。

 なお、現在「ステーションブース」は新宿駅、品川駅などの駅構内や駅ビル内に導入されているが、JR東日本は2020年度末までにこのブースを30ヶ所ほどにまで増やす計画を発表しており、今後は高輪ゲートウェイ駅のみならず各地の「駅ナカスタバ」に登場する可能性もある。  近い将来、都内では「スタバのカプセルに籠って仕事する」というスタイルが定着する日が来るのだろうか。
スターバックスコーヒー高輪ゲートウェイ駅店"の"階下には無人コンビニ「TOUCH TO GO」が出店する

スターバックスコーヒー高輪ゲートウェイ駅店”の”階下には無人コンビニ「TOUCH TO GO」が出店する

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原宿には1杯1000円のカフェが!
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