コロナ緊急事態が続く日本と、収束に近づくマレーシア。どこで差がついたのか?

国や地域によって、感染者数・死者数はまったく違う

マレーシアイメージ2 世界中に蔓延している新型コロナウイルス。3月頃からわかってきたのは、国や地域によりその感染者数や死者数にばらつきがあるということだ。  たとえば外務省のウェブサイトによれば、アメリカは5月5日時点で117万1770人(累計)が感染した一方で、モンゴルの感染者数はわずかに41人。さらに死者はゼロ。モンゴルは人口3億3000万人のアメリカの100分の1(約320万人)しかいないが、人口比でみても非常に少ない。  これは、おそらくモンゴルが出入国禁止を徹底させているからだ。モンゴルだけではなく、その国がコロナの収束に向けてどれくらい本気かによって、これら数字は横ばいに、そして下降線をたどる。  本稿では、筆者の多くの知人がいるマレーシアの事例を紹介したい。マレーシアでは3月18日から全土がロックダウンされたが、5月4日に経済分野に関してのみ再開することになった。これはひとえに、徹底したロックダウンと補償の両輪で対策に当たってきたからだ。

コロナ収束に近づいているマレーシアの対応とは!?

マレーシアイメージ4 まず、具体的な数字から紹介する。5月4日の日本での新規感染者数は218人。対してマレーシアでは55人。死者は日本18人、マレーシア0人だ。  これは、人口約1億2700万人の日本と約3200万人のマレーシアの人口比約4倍で比べても、日本がマレーシアよりも感染が進んでいることを示す。2月からの感染者数と死者数とをグラフにしてわかったことは、マレーシアでは4月上旬に入ってから収束を予測させる動きに入ったことだ。  現地では今どんな対策が採られているのか。マレーシアの知人たちとSNSでやりとりすると、いろいろなことがわかってきた。  まず、誰もが共通して口にする「Just stay at home(家にいるだけだよ)」。マレーシアでは、3月16日、ムヒディン首相が全土での「活動制限令」施行を発表した。つまりロックダウンを宣言したのだ。  3月1日に首相に就任したばかりのムヒディン氏は、「我々は他国で短い間に数万人が感染する状況を目の当たりにした。国民が同様の事態を目にすることは望まない」との声明を出した。これはポーズではなく、本気だった。
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強制力のある外出禁止。ただし、補償は当然ある
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