緊急事態宣言下で増すコロナへの不安。エクストリーム・アスリートに学ぶ「心を鎮める問いかけ」とは

 こんにちは。皆様はどうお過ごしでしょうか。とうとう緊急事態宣言が発令されて、不安な毎日を送っている方も多いのではと思います。実際に、欧米ではストレスからDVなどが急増しているという報道もありました。

「不安」に対する扱い方を問い直す

ウイルスのイメージ

photo via Pexels

 本日は、世界的なエクストリーム・スキープレーヤーとして数々の難所・大技を攻略し続け、「世界最高の女性エクストリーム・スキーヤー」や「北米で最も恐れ知らずの女性アスリート」にも選出された、クリステン・ウルマーの著書、『不安を自信に変える授業』(ディスカバー21)から、不安を鎮める方法をご紹介したいと思います。  本書でウルマーがまず述べていることは、「不安を無理に抑え込んではいけない」ということです。何故かといえば、抑圧された不安は歪な形で表面化し、自分や他人にレッテルを貼ったり誰かを責めたり思考を乗っ取られたりして、良いことはひとつもないからです。  ではどうするのか。「不安」も、「自分」という名の会社を構成する、大切な従業員のひとつであることを認め、大切に扱うのです。そして、彼の声を真摯に聴くのです。具体的なやり方を以下で説明します。

質問をとおして「不安」の原因と対応を探る

 まず、椅子などに座って静かに呼吸をしながら、「自分」(という名の会社)に向けて、次のような質問(自問自答)をします。目をつぶっても良いでしょう。 ・「自分(会社)は『不安』(従業員)に対して今、どんな扱いをしていますか?」 ・「『不安』(従業員)は大人っぽいですか?子供っぽいですか?」 ・「子供っぽいとすれば、それは、自分(会社)の何が原因で子供っぽくなっていますか?」 ・「『不安』(従業員)は、どれだけ長く自分(会社)に留まっていますか?」 ・「その理由は何ですか?」  次に、「不安」(という名の従業員)に向けて、次のような質問をします。 ・「『自分』(会社)のためにする仕事は何ですか?何を感じていますか?」 ・「『自分』(会社)の中で、あなた(不安)はどんな役割を演じていますか?」 ・「『自分』(会社)の目標達成に、あなた(不安)はどう貢献していますか?」 ・「『自分』(会社)から、あなた(不安)はどんな扱いを受けていますか?」 ・「『自分』(会社)の目標に対して、あなた(不安)は何か言いたいことはないですか?」 ・「あなた(不安)が話す機会を与えられたら、『自分』(会社)にどんなアドバイスをしたいですか?」  更に「不安」(という名の従業員)にヒヤリングを続けます。 ・「あなた(不安)が最も不安を感じていることは何ですか?」 ・「あなた(不安)が存在をアピールしないといけない理由は何ですか?」 ・「もしあなた(不安)が『自分』(会社)の経営陣に歓迎されるようになったら、『自分』(会社)はどう変わると思いますか?」  こうして、「不安」を邪魔者扱いせず、正当に扱うことで、不安は徐々に薄まっていくといいます。(注:本書に載っている質問リストはかなり多いので、一部を抜粋し、わかりやすい言葉に変換しています)
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コロナへの漠然とした不安を変える
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