タイで日本人が事実上入国不可能に。ベトナムにいた記者もあわや家族のもとに帰れなくなる羽目に

無期限の入国制限、飲食店も営業停止

エアポートリンク(電車)車内もガラガラ

スワナプームからバンコク市街に向かうエアポートリンク(電車)車内もガラガラだった

 この自己申告は、診断書が必要になった現在も入国審査場の手前で実施されているという。すでに実質的な入国禁止措置がとられているので入国者も激減している今は、欧州や日中韓などの要警戒国からでなければおそらくもっと簡単に入国できると見られる。むしろ、現在は出発地でタイ行きの飛行機に乗ることの方が難しいだろう。  ただ、これらの防疫措置は現状期限が決められていないようだ。また、バンコクを始め、多くの県で飲食店も営業停止命令が出ている。バンコク都からは外出を控えるように要請も出ている。これらは4月12日までと一応の区切りはあるものの、延長される可能性は高い。情報がめまぐるしく変化しているし、新型コロナウィルスが収束したとしても経済的な打撃は大きく、犯罪増加に繋がる懸念もある。防疫措置による入国規制の期限うんぬんよりも、在住者や観光で来る外国人にとって大きな問題が残りそうである。 <取材・文・撮影/高田胤臣>
(Twitter ID:@NatureNENEAM) たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
1
2
3
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会