イケメン殺人鬼を描いた映画「テッド・バンディ」、その3つの魅力と独特のアプローチ
3:サイコパスの恐ろしさを描いていた

© 2018 Wicked Nevada,LLC
おまけ:“サイコパスの殺人鬼”を題材とした映画3選
長男を戦地で亡くした一家のもとに、礼儀正しく容姿端麗な男がやって来るが、その異常性が少しずつわかっていく……というホラーだ。
危険な人間であると頭ではわかっているはずなのに、イケメンで魅力的に“見えてしまう”というのは完全に『テッド・バンディ』に通じていた。その男の“優先順位”がどのようなものであるかを想像すると、よりゾッとできるだろう。
2:「悪の教典」(2012)
容姿端麗・頭脳明晰・人望も厚い人気教師が実はサイコパスであり、次々と生徒と教師を惨殺していくというインモラルなサスペンスだ。
罪悪感がないどころか、ただ“目的のために邪魔だから殺す”という価値観を持ち、行き当たりばったりに殺人を犯していく主人公は、“理解できない”ことが何よりも恐ろしい存在だ。善人にしか見えない伊藤英明のキャスティングも見事としか言うほかない。
3:「サマー・オブ・84」(2017)
子供ばかりが狙われる連続殺人事件が発生している最中、15歳の少年が3人の親友とともにその捜査に乗り出すというジュブナイルサスペンスだ。
描かれているのは「隣人が実は連続殺人鬼なのかもしれない」という疑心暗鬼であり恐怖だ。「テッド・バンディ」と同様に「誰が恐ろしい本性を隠しているかはわからない」ということを痛烈に突きつけられることだろう。
<文/ヒナタカ>
雑食系映画ライター。「ねとらぼ」や「cinemas PLUS」などで執筆中。「天気の子」や「ビッグ・フィッシュ」で検索すると1ページ目に出てくる記事がおすすめ。ブログ 「カゲヒナタの映画レビューブログ」 Twitter:@HinatakaJeF
1
2
ハッシュタグ
