Nゲージやプラレール、運転体験も! 大人も子供も楽しめる、鉄道事業者運転所一般公開<コロラド博士の「鉄分補給」>
前回まで3回(1,2,3)に渡って取り上げてきたJR四国高知運転所の一般公開、4回目となる今回は、最終回の屋内展示編です。
事務棟内の一室には、大勢の大人と子供が集まっていました。ここでは鉄道イベント定番の鉄道模型の展示と写真の展示が行われていました。
写真のようにNゲージ(線路の幅が9mm)の鉄道レイアウトで、高架の上を新幹線が疾走していました。そして最外周をHOゲージ(線路の幅が16.5mm)のペーパークラフト南風号(アンパンマン水色)が疾走していました。
Nゲージ鉄道模型は、職員の私物とのことで、子供が手を出して壊さないように最外周を被害担当のHOゲージにしているとのことでした。このレイアウトは、細かなところは毎年少しずつ変わりましたが、基本は一緒でした。
2008年からは、HOゲージのパワーパック(運転制御装置)が運転台型にかわり、子供達に運転させてくれるようになりました。写真で制帽をかぶせてもらって運転しているのは、筆者の息子です。希望者が写真手前後ろにズラリと並んでいるので、ストップウォッチで時間を区切っていました。
ただ、2017年には突然規模が縮小されて、検修車庫内でHOゲージ鉄道模型運転体験に変わっていました。
Nゲージを破壊されて持ち主が悲嘆に暮れているのかと心配しましたが、翌年宇和島運転区の一般公開を取材すると、明らかに同じ新幹線高架橋の鉄道模型がそこにはあり、操作している職員さんも高知で操作していた方のようでした。おそらく異動されたのでしょう。
宇和島運転区では、ものすごい力作の固定レイアウトの周りで新幹線が走り回り、32形ミニミニ新幹線0系気動車と、新幹線N700系の夢の共演となっておりました。
このように鉄道模型展示は、地域色が強く出ており、宇和島運転区では田舎のローカル線を模した固定レイアウト、多度津工場では、鉄道工場風景となっていました。また、JR貨物の模型展示では、当然ながら貨物列車しか走っていませんでした。多度津では、鉄道ファンによるレイアウトが別にあり、走行会を行っていました。
徳島運転所の一般公開は、いまだに未見ですが、ずば抜けて規模が大きいのは、松山運転所のもので、間取りが広くとれるであろう郊外移転後の来年以降に期待大です。
大人と子供も楽しめるNゲージ、HOゲージ鉄道模型と写真展示
2017年に突然の規模縮小! 何があったのか?
この連載の前回記事
2019.11.28
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