廃品販売会場を出てすぐに、
鉄道模型展示の案内があるので、階段を三階まで上りました。筆者は重度の高所恐怖症ですが、ここは我慢です。なにしろ
JR四国の鉄道模型展示は、社員さんだけでなく鉄道模型ファンご自慢の模型が集まる機会です。
会場は、小さな子供がぎっしりでした。かなり大規模なNゲージ鉄道レイアウトが作られており、ご自慢の車両が走り回っていました。個人でこれだけのレールを揃えるのはまず無理で、大勢で持ち寄ったのでしょう。大阪などの大都市圏ですとレンタルのレイアウトがあって、息子は時々通っているようです。
Nゲージ鉄道ジオラマ展示 2019/10/19撮影 牧田寛
手前は子供が何列にもひしめいていて近寄れなかった。
パワーパックの数が写真の中だけで9個もあり、規模の大きさが分かる。
どうしても欲しい新幹線だけでなく瀬戸大橋もあるのがJR四国らしい
Nゲージ鉄道ジオラマ展示2019/10/19撮影 牧田寛
奥に方には大きな人が陣取っていた。
凄い規模というほかないです
子供はすぐに手を伸ばして安いものでも一編成2万円前後の車両を破壊してしまうので、ここではアクリル板で防護しています。ちなみに高知車両所では、最外周にペーパークラフトのHOゲージを被害担当列車として走らせていました。
松山運転所の鉄道レイアウトは見事なもので、高知運転所よりも規模がかなり大きなものでした。勿論、
どうしても欲しい新幹線も走っていました。
これだけ大規模なレイアウトですので、製作には相当な時間と人手がかかっていると思います。大規模レイアウトでは、案外電気的な整合性をとるのが難しく、試運転を何度もしないと止まってしまったりポイントや信号が動かなかったり、脱線したりしますので完成までの手間と時間は膨大で、1日のイベントが終わったら解体というのはなかなか辛いものがあります。
Nゲージ鉄道ジオラマ展示 2019/10/19撮影 牧田寛
右のテレビではメイキングビデオを上映していた。
奥の黒板に貼ってあるサボは本物と思われる
よく見ると、奥でレイアウトのメイキングビデオを上映していました。実は、高知運転所のように運転台映像でも流していると思っていたのですが、大きなHOゲージでは比較的やりやすいもののNゲージでは車体が小さいために難しいだろうなと思って近づいたところ、レイアウトメイキングビデオでした。貴重な記録になります。
この鉄道模型展示は、どこの会場でも大人気ですが、この
松山運転所のものがJR四国ではいちばん規模が大きいと思います。
鉄道模型展示全景 2019/10/19撮影 牧田寛
とても規模が大きく、職員も少なくとも8人配置となっている。奥にはどうしても欲しい新幹線の編成がズラリと並んでいる。
高知運転所や多度津工場では、子供向けに
プラレールフリープレイコーナーとか、更に小さな子供の遊び場所などがあり、部屋が全然無い宇和島運転区では、テントで同様なコーナーを作っていましたが、松山運転所ではそういう場所がありませんでした。やはりとても敷地の余裕が足りないので、子供の遊び場所が確保できないのでしょう。来年は、郊外移転後初の一般公開となりますので屋内展示にも期待できます。
移転後は、会場だけでなく部屋がかなり広くなると思われますので、鉄道模型展示にはとても期待できます。
次回は、屋外展示を写真いっぱいでご紹介します。
◆コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」JR四国松山運転所一般公開編2
<取材・文・撮影/牧田寛>