立花氏は動画(2019/06/14)内で、「立花孝志やNHKから国民を守る党の悪口を言ってくれる人を探しています」と語り、自身の批判を募集していた。しかし、
実際にN国や立花氏を批判したり、立ち向かった場合にはそれらを徹底的に攻撃し、新たな権力と化している。
前述したように、マツコ氏へ対する執拗な攻撃や、今年の8月に行われた柏市議会選挙では、街頭演説中の立花氏へ対し高齢の男性が「嘘つき」とヤジを飛ばしたところ、「おい、誰や」と激昂し、その場から立ち去る男性に対し、関係者を引き連れて追い回し「やましいから逃げるのか」や「だったら止まって警察待てや」と怒鳴りつけ最終的に選挙妨害ということで私人逮捕し、これらの模様をYoutube(2019/08/03)にアップした。
最高裁判例(1948年12月24日)で選挙の演説妨害とは、「聴衆がこれを聞き取ることが不可能または困難ならしめる様な行為」と判示されており、この男性の「嘘つき」というヤジが選挙妨害に当たらないのは明確だ。
その他にも、かつてN国党に所属していた中央区議会議員へ対し動画内で「徹底的にこいつの人生僕は潰しにいきますからね。二瓶親子、特に息子。覚悟しとけ。許さんぞボケ。俺どれだけ怒ってるかわかってるか?」などと発言し、脅迫の疑いで今月2日に書類送検された。
それをうけ立花氏は、有罪になったら議員を辞職すると発言したが、翌日の動画(2019/10/03)内で、「あまりにもこの国のマスコミどもがバカすぎるので有罪になっても辞めない」とたった1日で前言撤回した。
この動画で話していることがあまりにも意味不明すぎたので、10回見直したがそれでも全く理解できなかった。わざと論理破綻な内容にして何度も再生させることで、広告収入を増やす作戦だったのか、ナチュラルに意味不明なことを話していたのか、真相は闇の中だ。
また、「(N国党から立川市議へ立候補した)久保田氏が立川市にほぼ居住実態がない」というネット記事を公開したフリーライターでありHBOLにも寄稿している
選挙ウォッチャーちだい氏に対し、久保田氏が名誉毀損で訴えた。
立花氏はこの裁判について、久保田氏の動画(2019/05/12)内で「この裁判はそもそも勝って、ちだい君からお金をもらいにいくためにやった裁判ではなくて、
いわゆるスラップ訴訟。スラップっていうのは、裁判をして相手に経済的ダメージを与えるための裁判のことをスラップ訴訟っていうんですよ」と相手に経済的ダメージを与えるために提訴したと明言した。
この発言の影響もあり、9月19日に千葉地裁は久保田氏の請求を棄却し、提訴自体が不法行為であるとし久保田氏に約78万5000円の支払いを命じる判決を下した。
これらのように現在の立花氏は、自身が過去にあれほど批判していた権力そのものと化し、自らを批判するものに対して集団や金の力で攻撃を加えていることがよくわかる。