台風・ゲリラ豪雨の季節到来。鉄道でトラブルに巻き込まれないためには?

大雨の中の電車

メグ / PIXTA(ピクスタ)

 全国で梅雨が明け始め、本格的に夏が到来した。しかし、それと同時に注意が必要となってくるのが台風やゲリラ豪雨による被害だ。  すでに26日には台風6号ナーリーが発生。26日21時時点の予想進路図では、紀伊半島から上陸して東海を通過、その後熱帯低気圧となって関東を通過する予想だ。さほど大きくない台風とはいえ、注意が必要なのは言うまでもない。  6号は土日で収束しそうだが、気になるのは平日、通勤時に台風が直撃した場合。ダイヤの乱れなどは深刻な問題だ。

ダイヤの乱れは鉄道会社の責任ではない

 まず、通勤でも旅行でも、災害が起きれば遅延は避けられない。鉄道ライターの境正雄氏は利用者もある程度の覚悟を持つべきだと警鐘を鳴らす。 「そもそも、鉄道は災害に弱い。利用者である我々もそれをしっかり認識しておくべきです。地震などの大規模な災害はもちろん、大雨や強風でもダイヤが乱れる可能性は大いにあり得ます。過度な期待は禁物です」  また、こうした想定なしに、「動いているはずなのに……」とイライラすることでストレスも増長される。 「運転見合わせは当然安全を第一に考えてのことです。ダイヤが乱れるのは災害のせいであって、鉄道会社が悪いわけではありません。また、運転再開までに時間がかかるのも、ほとんどの事業者が災害時には目視点検を運転再開の要件にしているからです。これは大雨についても同じで、運転本数を減らすことで駅間での長時間停車などのトラブルを未然に防いでいるんです。動かない、遅いのは鉄道会社が悪いと言うのはお門違いですよ」

安全対策ですし詰めもやむなし

 鉄道路線が止まってしまうのも大変だが、さらに恐ろしいのは駅間で長時間停止してしまい、すし詰めにされてしまうことだ。 「利用者にとって最悪なのは、駅間にすし詰め状態で長時間停車する状態です。たしかにツラい満員電車に数時間すし詰めにされたら、『安全のため』と言われてもなかなか納得できないでしょう。ただ、鉄道会社では周辺の安全確認が取れたうえで職員が駅まで歩いて誘導する対応になっていることが一般的。鉄道会社のほうも、どう円滑に乗客を誘導するのか、事前に十分な対策を講じておくべきです」  利用者の心構えから、鉄道会社の安全対策まで、災害による被害を減らすためには、さまざまな対応が必要になるのだ。
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情報量の差が被害の大きさを決める
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