沖縄の死んだジュゴン、ひっそりと解剖。辺野古基地建設との関係は!?

生息が確認されていた3頭のうち、唯一のメスだった

ジュゴン

冷凍保存されたジュゴンの死骸(写真提供:北限のジュゴン調査チーム・ザン)

 7月17日、国の天然記念物のジュゴンの死骸の解剖が実施された。今年3月に、沖縄県今帰仁(なきじん)村の運天漁港で見つかった死骸だ。港に引き揚げられた体は傷だらけで血が滲み、目からは赤い血の涙が流れていたという。人魚のモデルにもなった愛らしいジュゴン。その変わり果てた姿に心を痛めた人も多いだろう。  死んだジュゴンは通称「個体B」と呼ばれ、沖縄で生息が確認されていた3頭のうちの1頭で、唯一のメスだった。他の2頭が行方不明になり、名護市辺野古での新基地建設工事による影響が懸念されてきた中での悲報だった。

解剖の目的は「死因究明」ではなく「ジュゴン標本化」!?

今帰仁冷凍冷蔵施設

今帰仁冷凍冷蔵施設(写真:筆者)

 ジュゴンは天然記念物で、国際自然保護連合や日本の環境省も絶滅危惧種に指定する希少な生き物だ。フィリピンやオーストラリアなど暖かい海に生息し、沖縄のジュゴンは最も北に棲む「北限のジュゴン」としても知られている。発見から4か月近く、今帰仁村の漁港の施設で冷凍保存されてきた。  死因については当初から、「今帰仁村が沖縄美ら島財団に解剖を依頼して究明にあたる」と報道されてきた。今帰仁村議会は5月末に18万5000円を「ジュゴンの解剖費」として補正予算を可決した。
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計上されていない「死因究明」費用
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