ホール内で写真撮影を行っていると演説会の主催者らしき男性から外へ出るよう告げられた。施設外まで追い立てようとしてきたためそれ以上の同行を拒否し、ロビーで応じた。
男性に統一教会や勝共連合の関係者か訊くと「北村候補を応援しているだけ」「いろんな人がいますから」と言葉を濁し、明言を避けた。
4~5人の男性スタッフに囲まれ詰問される。
「何しに来た」「取材は許可していない」「撮影した写真を消去しなさい」
ジャーナリストとして取材に来た旨を告げたところ「
左翼ジャーナリストの取材は許可しない」と筆者を「左翼」と決めつける始末。
筆者に迫る主催者サイドの男性スタッフ
受付や会場内のどこにも取材や撮影を禁じる旨は示されておらず、司会の市議会議員からは「場内での飲食は禁止」とアナウンスがあったのみ。主催者側の対応は明らかに筆者を排除しようとするものだ。
一市民として聴講する旨を告げ、ホール内に戻った。取材や撮影を行わないとは言っていない。来賓席エリアを再度確認すると「FWP埼玉役員」の紙は剥がされていたが、しばらくして大柄な男性が座った。
教団名変更に多大な貢献をしたとされる元文部科学大臣の下村博文
演説会が始まった。立ち見も出るほどの盛況だ。
2015年の教団名変更に多大な貢献をしたとされる元文部科学大臣の下村博文(*)が演説を始めると、北村応援団は一斉にうちわを手に立ち上がり大歓迎。(*:
“自民党安倍政権と統一教会。教団名変更認証に安倍側近閣僚が関与か?<政界宗教汚染~安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第3回>”|HBOL)
下村の演説に沸き立つ北村応援団
筆者の前の席の年配男性が何度も撮影をしていたため、主催者に撮影禁止なのではと手振りで伝えたところ「あの人は後援会の会長で、記録用に撮っている」と説明があった
地元選出の国会議員の応援演説が続いたあと、杉田水脈が演題の前に。筆者の前に座る北村の後援会会長も拍手で盛り上げる。
杉田は今年4月、勝共連合熊本県本部の代表者が事務局長を務める団体が主催するシンポジウムで主賓として講演している。(参照:
“原田環境大臣、就任前に杉田水脈議員との講演会で韓国大統領を「文鮮明」と失言<政界宗教汚染~安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第12回>”|HBOL)
演説する杉田水脈と、大ウケの北村後援会会長
そしていよいよオオトリは北村経夫だ。北村がマイクの前に立つと後援会会長が周りの女性たちに指示、一斉にうちわが振られ横断幕が掲げられる。客席の半分以上がこの手の統制下にあった。
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うちわと横断幕で大歓迎を受ける北村
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うちわと横断幕で大歓迎を受ける北村
そして演説会の締めは聴衆と一体となって行う「頑張ろう!」のシュプレヒコール。全員が立ち、拳を突き上げ叫ぶ。筆者の目の前では拳と共にうちわが突き上げられた。
後援会会長も北村うちわを突き上げる