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降りしきる雨の中、悲しく響いていた抵抗する若者たちの賛美歌<大袈裟太郎的香港最前線ルポ2>
降りしきる雨の中、悲しく響いていた抵抗する若者たちの賛美歌<大袈裟太郎的香港最前線ルポ2>
2019.06.30
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大袈裟太郎
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弾圧は抵抗を呼び、抵抗は友を呼ぶ
その日への胎動。SNSが市民を強くする
13日、香港は朝から大雨だった。 前日の喧騒が嘘のようにバリケードも早朝に撤去され、案外あっさりと交通も回復していた。2014年の雨傘運動の時、オキュパイドが長引き地元の商店から苦情が出たことから抗議者側も学んだのかもしれない。 残されたのは昨日のカオスが産んだ大量のゴミだったが、若者たちは淡々とそのゴミを片付け、まだ使えるヘルメットやゴーグルをより分けていた。
13日朝、雨の香港
12日のデモ翌日の様子
催涙ガスの皮膚からの影響を防ぐために市民たちが撒いたラップの残骸
催涙ガスを浴びた市民に配布された目薬
立法会周辺は警察が完全に封鎖し、厳しく規制していた。 沖縄から駆けつけた友人のジャーナリスト、LEEJと合流。幾つもの言語を操る彼にはその後、何度も助けられることとなった。 午前中、立法会へ向かう立体回廊では、バリケードを挟んで市民と警察隊の対峙が続いていた。 当然のように警察隊の手には銃があった。
この日も立法会の審議は中止になったが、現場は一触即発という雰囲気だった。
危機を煽るだけのエセ保守の二枚舌
審議中止を受けて日本の虎ノ門系似非保守たちが「よくやった!」などとSNSで宣ったが、こっちじゃ催涙弾を避けながら中学生が走り回っているのだ。 中国が攻めてくるなどと普段、威勢良く叫んでいる彼らが、実際にはいかに役に立たない机上の存在なのか。危機を煽ることをビジネスにしている卑小な存在か、身体で痛感した。 「大袈裟太郎を見直した」などという言説も何とも空虚で、吐き気がした。 「きみらがおれを見直そうがどうしようが、おれはとっくにきみらを見放しているよ」と叫びたくなった。 まして、私の行動は沖縄でしていることと何も変わらないのだ。 いつも辺野古の座り込みに「道交法違反だ」などと言っている連中が、抗議の相手が中国になった途端、全てを賞賛する。 ダブルスタンダード極まれりだ。 二枚舌もほどほどにしろ。 右か左かで考える時代はもうとっくに終わっている。国家の権力か個人の権利か、の時代なのだ。 あの催涙弾の匂いを嗅げば、一瞬で気づくはずだ。
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