久保移籍を報じるReal Madrid公式サイト
6月14日、スペインそして世界サッカー界の名門レアル・マドリードの広報が久保建英と正式契約を結んだことを発表した。そして、1期目は同チームの2部カスティーリャ(Castilla)チームでプレーすることを明らかにした。この広報の中で久保のことを「世界のサッカーでもっと有望な若い選手のひとり」と報じ、「素晴らしい技能をもった攻撃力あるミッドフィルダー、非常に器用で、ゲームの洞察力あり、相手をかわす高い能力、そして得点力あり」と指摘している。(参照:「
Real Madrid」)
そして同日、スペインの各スポーツ紙そして一般紙も一斉にそれを報じた。日本のサッカー選手がこれほどまでに強い関心をもってスペインのメディアで取り上げられたことは嘗てない。
久保は少年期、バルセロナの選手養成所ラ・マシア(La Masia)で3シーズンプレーした。その時から将来の逸材であることを証明していた。その久保がなぜバルセロナではなくレアルマドリードと契約したのか。それをスポーツ紙『
SPORT』と一般紙『
El País』が6月14日付にて以下のように明らかにしている。
バルセロナが久保に提示した1年目は2部でプレーするということに久保は了解していたという。ところが、2年目からは久保は1部リーグでプレーすることを要望した。それに対してバルセロナはそれを契約事項に加えることを否定したという。否定した理由は最近契約した選手が2年目に伸びていないという苦い経験をしたからだという。
一方のレアル・マドリードは1年目は2部のカスティーリャ(Castilla)でプレーする。2年目に1部リーグでプレーするか、籍を置いたまま1部リーグの他のチームでプレーすることを約束した。
久保は手取り年俸を100万ユーロ(1億3000万円)を要望。バルセロナは25万ユーロ(3250万円)を提示。2部チームに属している間はそれ以上の額は支払えないとした。
一方のレアル・マドリードは総額(税込)200万ユーロ(2億6000万円)を提示した。
この2点にバルセロナとレアル・マドリードとの間に大きな開きがあったということである。その結果、久保は敢えてバルセロナを蹴って、レアル・マドリードと契約。5年契約で年俸120万ユーロ(1億5600万円)で合意した。(参照:「
Marca」)