企業の自業自得を市民のカネで救済することを要求する提言
この一例だけでも中西提言に含まれる事業は、とんでもない代物で、
福島核災害により吹き飛んだ原子力ルネッサンスに関わりサンクコスト(埋没費用)の処理ができずに困っている企業の自業自得を、市民のお金で救済するものに過ぎません。
常敗無勝の日本エネルギー国策ですが、それに財界総理も深く関与しているという衝撃の事実がここにあります。
さて、4/8の中西提言について、これまで7回に分けて解説してきました。余りに酷い代物で、私は執筆しながらめまいがしました。この中西提言本文は、余りにも酷い代物で解説する価値がたいへんに高いのですが、中西提言ばかり分析していても仕方ありませんので、今回はここまでにします。
4/8中西記者会見は、日本の常敗無勝の日本エネルギー国策とそれによる市民の犠牲を見事に表したものでした。このようなことが横行する限り、日本は永久に敗者であり、大規模核災害や核公害の脅威にさらされ続けます。
中西氏は、労働問題他様々な日本の抱える懸案事項について、日本の破壊者、略奪者、収奪者として深く関与しています。今後も厳しく見守ることで、また機会があれば発言の紹介と解説を行います。
また、今回の中西提言本文は、余りにも程度が悪く酷いものですので、機会があればご紹介と解説ができればと思います。
『コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」』第4シリーズPA編Ⅲ原子力産業・圧力団体による宣伝・政策活動–6
<取材・文・撮影/牧田寛 Twitter ID:
@BB45_Colorado photo by
Nuclear Regulatory Commission via flickr (CC BY 2.0)>
まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題についての
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