野菜と本物の調味料で作った料理にはメリットがたくさん
マッシュじゃがのカツ風
料理を美味しく感じるには、見栄えも重要だ。「自分には盛りつけのセンスがない」と嘆く人が多いが、これも簡単にできるのだ。その方法を3つお伝えしよう。
1)料理に対して、大き目で柄がシンプルな皿を用意する
2)真ん中を高く盛る
3)目立つ色を上部か前面に出す。
これだけ気をつければ、必ず美味しく見えるはずだ。
美味しい料理が簡単に作れることがわかれば、自分で料理をする頻度が高くなる。すると、自然とエンゲル係数(食費比率)も減らすことができる。そして、さらに重要な変化に気づくことだろう。例えば、翌日の調子が良い、大小便が臭くなくなる、体臭や口臭が改善する、体のダルさがなくなる、疲れにくくなる、頭や五感が冴えてくる、ポジティブになる……など。
30歳までの俺は、毎日のように「ダルい」というのが口癖だった。本物の食材・調味料を使った美味しい料理を食べる頻度が上がっていた35歳の時、たまたま近くにいた人が「今日、ダルいんだよな〜」と言った。そこで「はっ」と気づいた。「あれっ。俺、この数年『ダルい』と言ってねえじゃん!」。「ダルい」という感覚は久しくなくなっていたのだ。そして、48歳の今でもダルさを感じることはない。
おからサラダ
巷には冷凍食品・加工食品が蔓延している。それらは製造過程で例外なく煮沸消毒を行う。水で煮てしまえば、素材の旨味も栄養素も水の中に逃げてしまう。そのため、多くの添加物を加えなければならなくなる。
冷凍食品・加工食品をいっさい使わず、野菜と本物の調味料だけで料理を作った時、最高に美味くて充足感に浸れる料理ができ上がるのだ。
【たまTSUKI物語 第16回】
<文/髙坂勝>
1970年生まれ。30歳で大手企業を退社、1人で営む小さなオーガニックバーを開店。今年3月に閉店し、現在は千葉県匝瑳市で「脱会社・脱消費・脱東京」をテーマに、さまざまな試みを行っている。著書に『
次の時代を、先に生きる~まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ』(ワニブックス)など。また、筆者の「誰にでも簡単に美味しい料理ができる」調理方法とレシピをYoutube
「タマツキテキトー料理 動画&レシピブック」で公開中。
【sosa project】
<写真/えーびーしーでぃーしょっぷ>
30歳で脱サラ。国内国外をさすらったのち、池袋の片隅で1人営むOrganic Bar
「たまにはTSUKIでも眺めましょ」(通称:たまTSUKI) を週4営業、世間からは「退職者量産Bar」と呼ばれる。休みの日には千葉県匝瑳市で NPO
「SOSA PROJECT」を創設して米作りや移住斡旋など地域おこしに取り組む。Barはオリンピックを前に15年目に「卒」業。現在は匝瑳市から「ナリワイ」「半農半X」「脱会社・脱消費・脱東京」「脱・経済成長」をテーマに活動する。(株)Re代表、関東学院経済学部非常勤講師、著書に
『次の時代を先に生きる』『減速して自由に生きる』(ともにちくま文庫)など。