川口市の小学校、学校ぐるみで“クルド人少女のイジメ事件”隠し

勇気をふりしぼって参加した卒業式で、再びイジメが……

緊張の面持ちで卒業式に向かう少女

緊張の面持ちで卒業式に向かう少女

 いよいよ卒業式。少女は母親と、心配で付き添いに来た支援者とともに学校へ向かった。他の生徒と違い、少女1人だけ図工室に通され、式開始まで待たされた。図工室には少女が学校に残していた勉強道具一式がまとめられて置いてあった。こんなやり方しか思いつかなかったのだろうか、学校側の対応に対して疑問がよぎる。  いよいよ式が始まるので日本語教師が少女を迎えにきた。不安がる少女に 「私がついているから大丈夫」 と何度も繰り返す。それに対し筆者ら支援者は 「どうか彼女をお願いします!」 と何度も頭を下げた。  別の入り口を案内され体育館へと支援者たちは入った。そこは、やはり何か異様で特殊な雰囲気が感じられた。ネットに出ている支援者の顔写真を、まるで卒業式をぶち壊す指名手配者のようにスマホで確認している保護者たち。ジロジロとしつこいほどに好奇の目で見てくる、卒業生の姉らしき人物たち。この薄気味悪い雰囲気は終わりまで続いた。  ただひたすら「何ごともありませんように」という願いもむなしく、再び事件は起きてしまった。生徒たちが体育館へ向かう途中、1人の男児が少女の容姿と服装を大声でバカにしたのだ。最後までこの仕打ちはいったい何なのだろうか。図工室に戻った少女は母親の腕にしがみつき、泣き続けた。

「私は中立」と言いながら、加害者の側に立つ校長

 支援者は日本語教師に事情の説明を求めると「男児は少女に何か言っていたが、ぼそぼそと言っていたので何を言っていたのかわからない」と答えた。しかし教師は「私がついているから大丈夫」と言っていたのだ。この無責任ぶりはいったいなんなのだろうか。  校長を呼び、ただちに男児に謝ってもらうよう求めた。しかし「全員の写真撮影が先だ。順番が崩れる」と、少女の件を後回しにした。「なぜ、被害者の側に立ってくれないのか」という支援者に対し「私は中立です」と校長はきっぱり答えた。  その後、校長が少女と母親に「男児とその母親が校長室へ待っているので、そこで話し合ってください」と言ってきた。  校長室で両者が顔を合わせても当然「言った」「言わない」という争いとなる。それを校長は仲裁に入る訳でもなく、少女に「(男児は)君のことを言ったのではないんだよ」と男児の味方をした。
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カメラに映ったいじめの証拠
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