5月病対策は4月から始める。簡単に予防するための4つの方法

5月病予防に役立つ習慣作り

 筆者は5月病を予防するために、4月から始めるべき行動を以下に4つ取り上げたので、まずは自分に合ったものから始めていただきたい。  1.自己肯定感を下げない  5月病は4月に行った仕事が思っていたよりもできず、それによる自己肯定感の低下が原因のひとつだ。  もし、4月からバリバリで仕事ができていたら、自己・他者から承認欲求が満たされて自己肯定感が高まる。なので、GW明けからも仕事に対するモチベーションは高いままでいられるだろう。  自己肯定感を高めるためには、毎日の目標設定の見直しが必要だ。上司から与えられた仕事に対して、週次で(できれば日次で)達成すべき「todo」へ落としこんでいく。  仕事を細分化することで、与えられた仕事の難易度が高かったとしても、どこから取り組んだからいいか見えてきたり、毎日todoに「達成!」のチェックを入れることで、着実に目標達成に近づいていることを感じることができるため、自己肯定感は下がりづらい。自己肯定感が下がってしまうのは、「与えられた目標が達成できたか?/できなかった?」の2択になってしまっているからだ。  これは、目標達成の技術として、「達成目標と行動目標」というふうにわけることができる。「達成目標と行動目標」に関しては、過去にも記事で取り上げているので、そちらも参考にしていただきたい。  2.ぶっちゃけトークができる仲間を作る  4月で新しい環境になると、職場での友人作りもゼロから始まることが多い。「会社は学校じゃねぇんだよ!」と言われそうだが、仕事における不安や不満を相談できる職場の友人は重要だ。  上司と飲みに行ったとしても、どうしても気を使ってしまい、疲れてしまったり、新しい上司がどういう人間かわからないため、本音を伝えずらい。  最近、職場の飲み会に行く人が減ったという統計もあるが、4月だけは今後のことも考えて職場の飲み会に顔を出して、友人を作っていただきたい。

気力があるうちに身体を動かす習慣を

 3.運動する習慣を作る  有酸素運動は憂鬱な気分を解消するのに効果的だが、いざ5月病を発症してからでは、運動する気力すら起きづらい。なので、5月病が発症する前から週一回でもいいので運動する習慣を作ってみてほしい。  人間の習慣について研究しているロンドン大学のフィリッパ・ラリー氏は、「人間がひとつのことを習慣化するには平均66日必要」だと発表している。4月から開始するには、少し遅いが、習慣化するには内容によって期間の差があるため、今から初めても遅くない。  そこで最初から、毎日ランニングするようなハードルが高い習慣を作るのではなく、実行しやすい習慣より更に簡単にしたものがよい。週2回ランニングするのが、実行できそうと思ったら、さらに1段階簡単にして週1回にして、ちょっとずつ増やして行くほうが継続しやすく、習慣化しやすい。  また、会社でランニングのサークルがあれば、1か月だけでも参加していただきたい。それによって、ストレスの発散だけでなく、項目1の仲間作りにも効果的だ。
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