山本太郎議員
2月26日、くにたち市民芸術小ホールで開かれた
日本母親連盟西東京地区主催の講演会に参議院議員の
山本太郎氏が登壇。同連盟の関係者の非科学的な言動や、ニセ科学と指摘されている「
ホメオパシー」との関係、右派団体「
倫理法人会」や「
日本会議」等との関係などを指摘し、今夏の参院選において同連盟からの支援は受けないと断言した。
日本母親連盟は、昨年設立された政治団体。代表者の
阪田浩子氏は、神奈川県
倫理法人会・女性副委員長。
日本会議代表委員を務める
加瀬英明氏を会長とする「
国家ビジョン研究会」のメンバーでもある。顧問の医師・
内海聡氏は、宗教団体「
サイエントロジー」とともに反精神医療運動を行うほか、
反ワクチン運動やホメオパシーにも関わる。
山本氏は講演で、いわば「敵地」に乗り込んで
右派とニセ科学・ニセ医療の人脈・思想が交錯する日本母親連盟の実情を面と向かって指摘し、自らとの立場の違いを突きつけた形だ。ネット上では、「正しいカルトの叩き方」などと称賛の声も挙がっている。
日本母親連盟は、昨年8月に前出の内海氏がブログで設立を表明した。
〈目先の目標としては47都道府県に一支部、一地方議員(市議会議員や町議会議員や県議会議員)とし、来年にある統一地方選挙および参議院選挙での議席獲得を考えます。〉
Facebook等で「目標1000万人!メンバー募集中」と宣伝し、所在地や代表者などを明確にしないまま全国に支部を設立したと称して多数のFacebookページを開設。同連盟のメールマガジンによれば、今年1月時点で41支部が開設されている。
山本太郎氏の講演で明確になった日本母親連盟マニフェスト
日本母親連盟は、
「薬に頼らない医療の推進」「ワクチン及び検診強制の禁止」「近代史教育の強化」「原発稼働ゼロおよび原発廃炉の推進」「生活保護システムの見直しと不正受給の徹底調査」「外国に依存しない国造りの推進」「憲法改正および憲法9条問題については議論を深める」といった内容の「マニフェスト」を掲げる。これらを「ネトウヨ的」と指摘する声もあった。
この点はわかりにくいかもしれないが、それを明確にして見せたのが、今回の山本太郎氏の講演だった。