元エリート証券マンの失墜。なぜ彼は想定被害額20億円とされる事件を起こしたのか?

池垣完
 ケフィア事業振興会やテキシアジャパンホールディング――投資詐欺事件が続くなかで、「逮捕間近」とされる投資事件の“首謀者”を直撃! 塩谷瞬も被害を受けた事件の全貌と杜撰な運用について懺悔してもらった
匠マネジメント代表の杉本学武氏

匠マネジメント代表の杉本学武氏は’82年に大和証券入社。個人営業でトップセールスを記録し、’00年に立川支店の支店長に。’06年に独立して匠マネジメントを設立。ファンド運用を開始するも、’17年に配当停止。損害賠償請求訴訟で不法行為が認められることに

高利回り投資で「詐欺」と糾弾された男の懺悔録

 昨年10月に『週刊新潮』が〈二股騒動で泣いた「塩谷瞬」が今度は投資被害に泣いていた!〉と報じた騒動をご存じだろうか? あの塩谷瞬が3000万円の投資被害に遭っていたのだ。記事によると、月1.5%の目標利回りを設定する商品で計20億円近い出資金を集めたが、’17年に配当が停止。すでに民事訴訟で不法行為が認められ、「逮捕も時間の問題」(全国紙社会部記者)だという。
週刊新潮

昨年9月に産経新聞がいち早く報道。翌月に10月25日号で週刊新潮も取り上げることに

 今回、この投資事件の“首謀者”を直撃。「早雲キャピタル」というファンドを運用していた匠マネジメント代表の杉本学武氏だ。 「大和証券でトップセールスを記録して、当時としては最年少の40歳で立川支店の支店長をやらせてもらいました。その立川支店は全国最下位の成績でしたが、3年でトップに押し上げることに成功しました。その後、全国60位前後だった大阪の阿倍野支店を全国2位に引き上げ、自由が丘支店の支店長を最後に独立したのです」  そんなエリート証券マンが、なぜ詐欺的行為に走ったのか? 「阿倍野支店の支店長を任された頃、下の子供が自閉症であることがわかったんです。障害のある子供は一人じゃ面倒を見切れない。私が単身赴任中に、嫁が少々心を病んでしまい、できるだけ家族で過ごせる時間をつくりたいと考え、独立する道を選択しました。わかってほしいのですが、私は詐欺を働いたわけではありません。指摘を受けているのは、金融商品取引法違反の疑い。お金をだまし取ろうなどとは考えたこともない」
次のページ 
当初はファンドとして機能していたのだが…
1
2
3
関連記事