第2点は、押し目買いに踏み切る場合はまず現物から購入し、信用買いはその後にするということです。石橋攻略では現物・信用を問わずいかに安値で購入するかが決め手になりますが、これが実に難しいわけです。
安値で購入したつもりが後で振り返ると、高値掴みをしていたなどは日常茶飯事です。このリスクを回避するための一つの方法として、まず現物購入、次いで信用購入と購入時期をずらすことです。
例えば、現在、株価3000円のA銘柄を300株購入する場合を考えてみましょう。株価が2800円へ下落したのでとりあえず現物で100株、さらに2600円まで下落したので100株、A銘柄はさらに下落し2400円まで下がったので100株追加購入しました。現物300株の平均購入額は2600円です。
A銘柄はさらに下げ続けます。できればもう少し押し目買いをしたいのですが、手元には現金があまり残っていないので、これ以上現物買いはできません。株価はさらに2400円まで下落しています。ここで初めて信用買いに踏み切ります。購入単位は最低単位の100株です。
さらに2200円、2000円と下落すれば信用買いを続けます。しかし制限なしに買い続けることは危険です。現物株購入と同じ300株を上限にします。このような買い方をすれば、A銘柄が上昇してきた場合、まずリスクの高い信用取引から利益確定ができます。
2017年は投入金額の21.3パーセント、426万2471円の利益
第3は現物、信用、現金の割合も一定の構成比を維持することです。元本2000万円の私の場合、現物の購入額は1500万円~1800万円程度です。信用取引額の上限は1000万円、現金保有が500~200万円程度です。
一時的に信用取引規模が1500万~2000万円程度まで膨らむケースもあります。逆に利益確定が進めばゼロ近くまで縮小する場合もあります。たとえば、2017年12月の大納会が終わった時点での信用取引銘柄は7本、信用額の規模は約210万円まで縮小しました。逆に1000万円を越える現金が手元に残りました。手元に残った現金は2018年の株式購入に使います。
2017年は現物と信用取引、配当金合わせて426万2471円(税込み)の利益を上げることが出来ました。投入金額の21.3%の利益です。石橋攻略は1割以上の利益が目標なので2017年はでき過ぎの感じもします。