為政者の「身内優遇」の末路。庶民が貧困に喘ぐベネズエラで一番の富豪は、チャベス前大統領の娘という事実

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 ベネズエラでウーゴ・チャベスが1999年2月にクーデターを敢行して政権についてから丁度20年が経過したことになる。原油の埋蔵量では世界一の国が反米主義を唱え社会主義国家を目指したチャベスそしてマドゥロと続いた政権が僅か20年で国家を完全に崩壊させてしまった。  それは1999年に、1万1198社あった生産企業が2017年には僅か3800社しか存在しなくなったということや、国民一人当たりのGDPが2018年には50%近く減少していることや、インフレは100万%以上にまで上昇しているということなどを観れば一目瞭然である。  食料、医薬品、日常生活必需品などすべてが欠乏している。更に、貧困層は1999年には43%であったのが、2017年には87%にまで増加。チャベスの社会主義革命は正に貧困層の撲滅であったのが、この20年でまったく逆の結果を生んでしまった結果になっている。(参照:「Infobae」)

庶民が貧困に喘ぐベネズエラで一番の富豪……

 そして皮肉にも、ベネズエラで一番の富豪はチャベスの最初の夫人との間の次女マリア・ガブリエラ・チャベスだと言えば国民からの憤りはより一層激しいものになる。  ベネズエラの国民が困窮してそこから抜け出すべく2014年から数えると400万人以上の市民が国外に脱出せざるを得なくなった過程を導いてしまったチャベスとマドゥロの二人の指導者。この二人は国民の辛苦を尻目に自らは富を蓄積して来たのである。チャベスは「金持ちになるのは悪いことだ」と良く口にしていたが、実際にやっていたことはそれとはまったく反対のことであった。これは政治家にはよくあることである。(参照:「Infobae」)  そしてチャベスが蓄積した富を一番に享受したのがマリア・ガブリエラである。彼女の資産はおよそ41億9700万ドル(4620億円)と推定されている。(参照:「KIENYKE POLITICA」)  一般に活躍している企業家と異なり、彼女の資産内容には隠された部分が多くあることから推定資産にもメディアによって異なっている。信頼性の高いアルゼンチンの電子紙『iprofesional』は40億ドル(4400億円)以上と報じている。以上から、この推定金額がまったく根拠のないところから出たのではないということは明白である。  ベネズエラの一番の富豪はフォーブスによるとグスタボ・シスネロスであるが、彼の資産はおよそ36億ドル(3960億円)と推定されている。チャベスの次女はそれを遥かに上回る資産となるである。
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マドゥロの身内も優遇されまくり
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