ヘマジ館の店前にはメニューや北朝鮮の代表的な観光地写真が飾られている
続いては、バンコクの北レス旗艦店であり、著者が勝手に世界一の北レスと呼ぶプロンポンの「ヘマジ館」だ。
何か世界一かといえば、ステージショーが最長だと50分にも及ぶことがあり、世界一にふさわしいからだ。
以前の記事でも紹介したが、昨年、タイの「BNK48」がカバーして大ヒットした
「恋するフォーチュンクッキー」を日本語で完コピ披露し、映画化で話題の「雪の華」など日本語で歌う曲が半分くらいというこれも世界でここだけだろう。
日本語曲が多いヘマジ館のステージショー
ヘマジ館の敷地内には日本人が店長を務める「北海道レストラン 原始焼」という日本料理店があり両店を一緒に写すとインスタ映えしそうだ。
.同じ敷地内にある北海道レストラン。原始焼とヘマジ館の看板が並ぶ
ヘマジ館の入り口すぐ右にはレジがあり北朝鮮雑貨や白頭山ワインなどを販売する売店も兼ねている。
1階は、テーブル席で30人は座れそうなフロアとステージスペース。3階は、カラオケ完備の個室が4部屋、それぞれが4、5人から10数人ほど入れる広さがある。個室使用料は一律1000バーツ(約3515円)。2階は売れているのか不明だが北朝鮮の絵画を展示販売している。
ヘマジ館2階には北朝鮮絵画が展示販売されている
ヘマジ館最大の魅力は店のエース、
李同務だ。韓国は李をイと読むが、北朝鮮ではリと読む。同務は、同級生や同僚などを意味する言葉でトンムと読む。
李同務は、芸能人に例えると「NGT48」の中井りかに似ている。李同務のすごいのは歌や踊りだけでなく、日本語力で、ほぼネイティブクラスだったりする。しかも独学で勉強したというから驚愕だ。YouTubeにアップされているMBCのニュース映像に写っている緑色の女性が、李同務である。
昨年12月に行ったときには、客入りが悪くステージショーなしの残念な日だったが、李同務が「血液型は何型ですか?」と聞いてきた。北朝鮮はO型が多いとされ、血液型占いはもちろん、そもそも血液型を確認する習慣が存在しない。
日本人客が李同務へ血液型を聞きまくるからバンコクで調べて初めて自分がO型だと知ったそうで、今では日本人客へ聞いているそうだ。可愛くて気配りもできるので日本人ファンが多いのも頷ける。
日本人客と談笑する李同務
絶対エース李同務は、ヘマジ館へ来て今年で3年目という。通常、北レスでは3年周期で帰国や移動するので
李同務と会えるのもどうやら今年で最後になりそうだ。
ヘマジ館お勧めの魚肉を使った豪勢な咸興冷麺