洋楽のライブに邦楽の前座はいる? いらない? 音楽ファンの答えとは……

日本とは違った海外の“前座”事情

 さて、ここまで日本人の音楽ファンの意見を聞いてきたが、外国人はこの問題についてどう思っているのだろう? 「いいと思います。プロモーターがいい仕事をしてくれれば、新しい音楽を学ぶのにちょうどいいです」というのは、アメリカ人男性(38歳・ヒップホップファン)だ。 「通常、アメリカではコンサートの開始時間が遅いので、日本よりもっと多くのサポートアクトがつきます。いくつかの地域で一緒にツアーを回るサポートバンドと、それに地元のサポートバンドが2つほどつくことが多い。地元の人気バンドが露出を増やす手段として定着しています」  欧米ではサポートアーティストがつくことが文化として定着しているため、そもそも議論を呼ぶことが少ないという事情もあるようだ。 「ただ、これまで日本で中堅の海外アーティストを観たときは、サポートアーティストはついていませんでした。恐らく、日本のライブの開始時刻が早すぎることが最大の要因な気がします。アメリカに比べてライブのチケット価格が恐ろしく高いことを考えると、メインのバンドが終わったあとでもいいので、余力のある人が観られるようにもっと地元(国内)のバンドをつけたほうが得した気分になると思いますよ。たとえば大物アーティストならレディ・ガガときゃりーぱみゅぱみゅとか、ハマりそうな組み合わせはたくさんあると思います」  開始時刻や、洋楽・邦楽の垣根、会場での過ごし方など、欧米とはライブ事情が大きく違う日本。「サポートアーティストの是非」というのは日本独特の問題なのかもしれない。
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日本人アーティストには大きなチャンス
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