元日経記者が教える、ネット株投資で必ずチェックすべき「3つの財務指標」
元本割れすることなく、ローリスク・ミディアムリターンを狙って着実に利益を出していく“石橋を叩いて渡るネット株投資術”(石橋攻略)。今回は、財務指標をどう見るかについて説明します。
「石橋攻略」では優良銘柄を短期で売買し、利益を上げることが目的のひとつです。そのためには、企業財務面から優良銘柄を選定すると効率的です。財務関連指標の種類は多岐にわたっていますが、「石橋攻略」ではその中から3つの指標を選んで分析力を培うことをお勧めします。
会社の経営が健全であるかどうかを示す、自己資本比率
財務省が2018年12月に発表した法人企業統計によると、金融・保険を除く資本金10億円以上の大企業の場合は、自己資本比率が45%を上回っています。1億~10億円の中堅規模は約40%。1億円以下の中小規模の場合は、2017年時点では40%を割り込んでいましたが、2018年時点では40%まで改善していて、中堅規模企業と並んできました。
以上は全体で見た自己資本比率ですが、上場している個別企業で比較すると、自己資本比率が90%を超えている企業だけでも20社近くあります。
業種、資本規模によって自己資本比率にかなりの違いがあることも知っておく必要があります。なお、国際業務に携わる銀行などの金融機関は、BIS(国際決済銀行)の自己資本比率規制に従い、8%以上を維持することが条件になっています。
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