元日経記者が教える、ネット株投資で必ずチェックすべき「3つの財務指標」

三橋規宏
株価推移 元本割れすることなく、ローリスク・ミディアムリターンを狙って着実に利益を出していく“石橋を叩いて渡るネット株投資術”(石橋攻略)。今回は、財務指標をどう見るかについて説明します。 「石橋攻略」では優良銘柄を短期で売買し、利益を上げることが目的のひとつです。そのためには、企業財務面から優良銘柄を選定すると効率的です。財務関連指標の種類は多岐にわたっていますが、「石橋攻略」ではその中から3つの指標を選んで分析力を培うことをお勧めします。

会社の経営が健全であるかどうかを示す、自己資本比率

①自己資本比率  会社が事業をするために集めたお金のうち、返済しなくてよいお金(自己資本)がどれだけあるのかを示す指標です。会社の資産は大きく分けて自己資本と他人資本に分けられます。  自己資本とは株主から出資された出資金や余剰金などで、返済の必要のない資本のことです。これに対し銀行など他人から借りた資金(借入金)はいずれ返済する必要があるため負債として区別します。これが他人資本です。  以上の説明からも明らかなように、自己資本比率とは自己資本を総資産で割ったものです。具体的には、「自己資本÷総資産×100」で計算します。100をかけるのは、パーセントで表示するためです。  自己資本比率が高いということは、借入金の金利や元本返済が少なくて済むため、健全な経営だと判断されます。逆に自己資本比率が低いということは、財務基盤が貧弱で、不健全経営とみなされ、銀行などからの融資が受けにくくなり、経営破綻につながりかねません。 自己資本比率 財務省が2018年12月に発表した法人企業統計によると、金融・保険を除く資本金10億円以上の大企業の場合は、自己資本比率が45%を上回っています。1億~10億円の中堅規模は約40%。1億円以下の中小規模の場合は、2017年時点では40%を割り込んでいましたが、2018年時点では40%まで改善していて、中堅規模企業と並んできました。  以上は全体で見た自己資本比率ですが、上場している個別企業で比較すると、自己資本比率が90%を超えている企業だけでも20社近くあります。  業種、資本規模によって自己資本比率にかなりの違いがあることも知っておく必要があります。なお、国際業務に携わる銀行などの金融機関は、BIS(国際決済銀行)の自己資本比率規制に従い、8%以上を維持することが条件になっています。
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株価が割高か割安かを見極める指標は?
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